リョウ

リチャード・ジュエルのリョウのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.8
さすがイーストウッドとしか言いようがない傑作。こんなスゴい映画をほぼほぼ1年に1本のペースで作ってるから驚きだ。
実話ということもあって途中胸が痛くなったりFBIの嫌らしさに憤怒したりしたがある意味イーストウッドらしい終幕だったと思う。
そしてキャストも素晴らしい!意外にも正義に燃える正統派弁護士サムロックウェルと愛する息子を愛し誇りに思うキャシーベイツの魂の演技に心震えた。よし、今年のアカデミー賞助演女優部門では彼女を応援しよう!昔あんなでかいハンマーをブン回していた頃が懐かしい(笑)
リチャードジュエル役の人もインパクトあった。どっからどうみても挙動不審者、素で演じてるんではなかろうかと思うほどの変人っぷり。その彼の行動に頭を抱えるサムロックウェルがまた良い♪
対してFBI側とメディア側は本当にムカつく顔ぶれ(笑)ショウ捜査官だっけ?もう最低男だしあんな簡単に機密事項をばらす浅はかさ。あんな奴がFBIやっていていいのか?
そしてメディア側の代表オリヴィアワイルド!いや~そう思ってた!あなた絶対こういう人だよね!?ハマり過ぎて何も言えないわ!
ある意味アメリカの闇を描き出す恐ろしい映画だが下手にそれを書き下ろすのではなくさらっと事実を繋げていく監督の手法が素晴らしかったと思う。
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