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リチャード・ジュエルのmamipiguのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.2
※この日は映画を二本みたんだけど、まさか1本目に見た【ジョジョ・ラビット】に出演していたサム・ロックウェルがこちらにも出てるとは知らなかったので、ビックリ!!

さて、我らがクリント・イーストウッド監督。
やっぱり、凄いな!!!!

ラストのあのドーナツ屋でのシーンをもう一回観たいが為に、またリピートしたくなった。
それほどあのシーンはグッときた。
過剰な動きはない。
でも、その中にめちゃくちゃ色んな感情が溢れてて、目を離せなかった。
すごく良いシーン。

マスコミによって、一瞬でヒーローから容疑者へと吊し上げられてしまう恐怖。
生活が壊れ、人格が否定され、家族までもが生きる気力を奪われるほどの攻撃力。
【新聞記者】の映画でも思ったことだけど、マスコミの言うことを全て何も考えず、自動的に鵜呑みにするのは危険すぎる。。。

母親の記者会見、あれが全てだと思う。
あのシーンは涙が止まらなかった。。。
でもあの記者会見ですら、書く人の捉え方によっては酷い書き方をされて曲がった真実を届けられてしまうんだろうな。
自分がその場にいて、実際に顔を見て話を聞くことができれば、自分の直感や母親の言葉をそのまま信じることはなんなくできるんだろうけど、一枚新聞なりマスコミを挟むとそうはいかない。

決して派手な映画ではないけど、とてもシンプルで人間がとても描かれていると思う。
そうだよね、そんな単純じゃないよねってことばかり。
でも、だから伝わるんだろうな。
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