あーな

リチャード・ジュエルのあーなのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
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世間が一人の男を絶望にたたきおとすこの怖さ。今の日本でも起こりうる、いや、起こっているのでは……と。心底恐ろしくなった。
マスゴミはこの映画をみて、本当に反省してほしいわ!

ワトソン弁護士が素晴らしく、まさに叱咤激励でリチャード・ジュエルを導いていくのは圧巻。一生ついていきたい。
リチャードが余計なこと言うなどして、言うこと聞かないし、本当にイライラしたんだけど、彼が心の底から「俺だってわかってる」と心情を吐露するシーンでハッとさせられた。ごめんよ、お前も辛いよな……って。いや、お前こそが一番辛いんだよな……。

FBIを舌戦で打ち負かすシーンは、心のなかでガッツポーズ。スタンディングオベーション。

この映画を淡白だって感じる人もいるみたいだけど、私にとっては十分にドラマチックで、リチャードと彼を信じる人々の闘いを、突きつけてくる起伏だらけの映画だったなと。カタルシスを堪能できた。素晴らしい作品。
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