おっちゃん

リチャード・ジュエルのおっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

待ちに待った
クリントイーストウッド監督最新作ッ。
無理やり時間を作り、見に行きました。


こちらは実話ベースの作品。
アトランタオリンピックの最中に起こった、アトランタ爆破テロ事件

爆弾の第一発見者、リチャードジュエル。
第一発見者として正しい行動をした彼は、瞬く間に称賛を浴びていた
しかし、その後FBI捜査によって容疑者に当てられ、彼の日常は闇の中へ落ちていく。



もう、鑑賞中にすごいイライラもやもやしました。
そのどちらサイドにも立って意見するリチャードにもいらいらする。
でもそうなるのは、彼の中に警察やFBIに対する揺るぎない忠誠心があるから。
流れが自然すぎて気づかないけれど、



爆破してすぐ
自分ではなく他人を心配するリチャード
自分より周りの人を。
どれだけ馬鹿にされたって笑われてたって、みんなが自分の言葉を信じなくたって、
みんなを守るためだから構わなかった。
それが自然に描かれているから余計に感情移入してしまいます。
時に怒るシーンもあるのですが
怒りたくたってそうできないこともわかるよ


間違った事とは戦わなくてはいけない。
絶対屈してはいけない、
たとえ相手が憧れの人物だったとしても
世間から絶対的な目で見られてる人であっても、自分を信じてあげなくちゃ。
そこに寄り添ってくれる誰かがいたら、
涙なしではいられない…

母親のスピーチシーンではもらい泣きする人がちらほら。(わたしもw)
あれ演技なの…すごすぎる…
思い出しても泣ける…

そしてもう、
弁護士のワトソン役のサム・ロックウェルがもうもうもうもう
とんでもなくイケメンすぎました。
イケメンすぎて泣けます(笑)
こんなん惚れてまう!

と同時に、ワトソンにイーストウッドが憑依したような気持ちになりました。

この作品では世間の、そして
イーストウッドの疑問が描かれているんじゃないかなぁ


イーストウッドの作品見るといつも思うのが、伝えたいことがあるんだってすごい伝わってくるんですよね。


ラストはスッと自然と終わっていきましたが、物事の終わりはこんなものなのかもしれません。
だけどそれがどれだけ大切なのか?
しんみりと伝わる空気に酔いながら、
エンドロールを迎えて欲しいです。