尿道流れ者

雨月物語の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
4.0
古典としても単なる娯楽としてもとても面白かった。白黒ながらもきらびやかな美しさがあり水の美しきはこれ以上ないというほどきらめいていた。言葉の美しさや着物などの小物、構図も美しくてとても上品だった。
僕は映画内に突如出てくる踊るシーンや歌うシーンが好きなので京マチ子の能っぽい踊りのシーンはとても興奮した。京マチ子が出てきてからのホラー感は素晴らしくて雰囲気で魅せていく感じがたまらない。
戦によって心のバランスを乱され、度を超えた欲を持ってしまった男たち。その結末はもちろん悲劇的なものになる。