ゆき

雨月物語のゆきのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
4.0
「雨月物語」のなかでは個人的には『吉備津の釜』が一番好きなのだけど、今回のなら『浅茅が宿』が好き。
横暴だったり、小心者の癖に大風呂敷を広げたがる男に翻弄される女。
お話から想像する女はまさに京マチ子さんだったんだろうか。
私には、「雨月物語」の女達は総じて足が無いようなイメージなのだけど、今回観ていてちゃんと地に足がついてるのにやっぱり足元に靄がかかったような。
お話はエグく現実的なのに、そんな幻想さがたまらないのです。
ゆき

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