女性ということに託つけて妥協せず、「プロを目指す一人の選手」として勝負するスイン。
誰もプロ入りへの道を後押ししてくれないという逆境から、スインの野球へのひた向きな姿によって周りからの視線も、流れも変わっていくお話。
「女だから」と、ある意味特別扱いされたとき、普通なら言い返したいであろう場面でぐっと堪えて、野球への誠実な思いを態度で表す。最初は味方がいないから、人知れず練習したり泣いたりする姿には目頭が熱くなりました。
女らしさだったり、野球少女ゆえの辛い気持ちを部員の前で一切出さず、他の選手と同じ土俵で戦う格好良さといったら…うん、堪らない。
イ・ジュヨンの悔しさや悲しさ、嬉しさ
、多くは語らずも感情が内から滲み出てくるような表情も素敵。
ただ尺的に仕方のないことですが、女友達のエピソードや家庭の金銭面問題、お父さんの一件が小出しでしか触れられず、そこだけ少し物足りなさを感じてしまいました。
