めしいらず

ブロードウェイと銃弾のめしいらずのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
3.3
芸術家を志す者が頭でっかちになるばかりで一向に成果を上げられないのに対し、芸術に何ら関心のない者が己の興趣のままに語り散らしたそれが意外に芯を食っていたりする皮肉。所詮そんな程度のものだろう。自称芸術家たちは兎角難解さを有り難がるものだ。だからと言って高邁であることとは必ずしも結びつかない。惨めに敗北を噛み締め、自分の境涯を見つめ直し、そばにある大切なものに気づけた時、きっと人生はあっという間に好転していくだろう。時々無性に観たくなるウディ・アレンの映画。多作故なのか割と玉石混交なのだけれど、これは快作だった。ギャングの用心棒が己が芸術の為に邪魔者(ボスの情婦)をあっさり亡き者にしてしまう展開が可笑しい。
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