KANA

ブロードウェイと銃弾のKANAのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
3.5
’20年代ブロードウェイ。1本の芝居を巡るバックステージの人間模様をコミカルに。禁酒法時代らしくマフィアを巧く絡めてる。いつもならウディ自身が演じそうな悩める役どころをジョン・キューザックが模倣的に演じててある意味新鮮だった(ウディよりも自虐度・シニカル度は低め)。またその主役デイヴィッドが埋れてしまうくらい周りのキャラが濃い〜!特に大女優っぷりをかましまくるヘレンに、癇に障る(けどクセになる?)声を持ち、おつむの弱いオリーヴ。脚本がよくても彼女たちなしでは面白さが半減してしまいそう。そしてなんといっても陰の主役チーチ。コワモテの用心棒なのに途中から妙に親しみ湧いてきちゃって。
神経質なウディがシニカルトーク・インテリトークをまくしたてるほうが逆に後に悲哀が残って好きなんだけど、これはこれで単純に軽妙なやりとりを楽しめる。
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