餅太郎

ひとつの太陽の餅太郎のレビュー・感想・評価

ひとつの太陽(2019年製作の映画)
4.5
原題 『A Sun(陽光普照)』自分の中での韓流映画はもう既にMAXを超えていて、ここ2年で気になっているのは華流とりわけ台灣の作品である。

始まりのシーンだけが超残虐なのでR-15指定だが、中高生にこそ見せたい映画なのだ。

家族って何だろう、人生って何だろう、愛って何だろう、生きるって何だろう…日々湧き上がっては消えていく疑問符に焦点を当てて自問自答する事を促される様な作品。登場する人物は全員魅力的で一人の例外もなく好演、カメラアングルも多彩で頗る面白い(ラスト近くの橋のシーンとか)。エンディングなんて鮮明でシンプルで超カッコいい。映画作りに携わる人達なら良い刺激を受けると思われる。

パラサイトが同じ年でなければ、こっちがアカデミー賞ノミネートでもいいし。(個人の感想です)
ポン・ジュノ作品の良さを謳って10年以上経ってからようやく日の目を浴びたのを考えると、台灣映画が取り沙汰されるのはまだまだ先になりそう。

ハリウッドに飽きた方、韓流たくさん見た方、特にオススメします。ステキな作品です。

万が一見ていて退屈に思った方へ、ラスト25分近くまではアレなのですがその後が良いので、どうかラストのラストまで我慢してください。 (2020年観賞)
餅太郎

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