ぼぶ

マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語りのぼぶのレビュー・感想・評価

4.5
生き物が命を落として完全に意識がなくなるまでの間って、こうやって一生を振り返るものなのだろうか。その答え合わせは自分が死ぬ時にしかわからないけれど、でもきっとそうなんだろうなって思うような物語だった。走馬灯の中身が決して人生を美化していないところが、リアルな感じがする。
飼い主が変わるごとに少しずつ画のタッチが変わっているのが面白かった。当たり前だけど、その人のパーソナリティによって見える景色や囲まれている色は違うよなぁって。
人間は身勝手で、それに反して命を預かるってとても重いことで。マロナを見ていて、そんなに賢くなくていい、この人のなめになんて考えなくていいから、どうか幸せに暮らしてくれ…と願ってしまった。
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