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夏時間のtdswordsworksのレビュー・感想・評価

夏時間(2019年製作の映画)
3.8
原題を訳すと「姉弟の夏の夜」になります。日本配給のメインビジュアルは思いっきり昼になってるのが巧いなとは思いますが、心地よい昼の時間が終わり、夜を迎えて隠せなくなる不安な気持ちに、主人公のオクジュと弟のドンジュ、そして父と叔母の「兄妹」が寄り添って向き合っていく様子を描いていきます。姉弟/兄妹関係の素晴らしいリアリティは、フィックスの多用もあり小津・相米・是枝の影響が随所に感じられます。

惜しむらくは、ストーリーや登場人物が起こす行動の短絡さ。もう少しくらい若手の感性や価値観が垣間見えたりすればグッと面白くなったはず。
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