よる

夏時間のよるのレビュー・感想・評価

夏時間(2019年製作の映画)
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ユーロスペース

舞台はほとんど1つの家の中で、些細な出来事が淡々と描かれているんだけど、ラストシーンのオクジュの涙はそこまでの色々なもやもやした気持ちが一気に堰を切って溢れ出すようでもらい泣きしてしまった。漠然としたお金の不安とかお母さんのこととかおじいちゃんの死とか親から盗んでしまったこととか、1つ1つ違う感情がもこもこと膨れ上がって、それぞれの境界を越えて一気に込み上がってくる感じ。

淡々とした生活の描写からふとしたところで主人公のエネルギーが溢れ出す(自転車で坂を駆け降りるところとか)感じが、なんとなく「ヤンヤン 夏の思い出」を思い出すところがあって、でもヤンヤンもあんまり中身覚えてないなと思ったんですけど、文化村で今度やるみたいなのでまた観ようと思いました。

ユーロスペースは若干イスが硬いなと思いました(ポレポレはめちゃくちゃ良い)。
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