このレビューはネタバレを含みます
音を貯水池にためてしまう病。
ワンテンポ遅れて行われていく会話は、お互いの話を噛みしめるように聴いているようで、心地よかった。
手紙という表現は素敵だと思った。
しかし、大事な音は貯水池の深くに溜まってしまうって表現は美しいけど、切ないなと思った。
時間が経って、今はない大事だったものを忘れていっても、その時大事だったもの、音はきっとかわらない。
一年経ってそんな大事な音が聞こえて来るってどんな感覚なんだろう。
現実と一体しない時、自分はちょっと耐えられない気がする。
