世界初のチンパンジーに向けて作られた短編アニメ。音楽に合わせて動く色や形の話。

面白いコンセプトだと思うし、悪くないアニメーションだったけど、さすがにノーマンマクラレン、レンライ、スタンブッケラージに対してのオマージュが強過ぎた気がします。あまりこういう表現はしたくありませんが、今作はパクりと言われてもおかしくないくらいには似たようなアニメーションに仕上がっていました。マクラレンやレンライやブッケラージの作品を見ている人であれば、間違いなく一発で同じだと気付くだろうし、そもそもチンパンジーにも彼らのアニメーションを見せた方が早かったと思います。


といういち人間からの意見でした。肝心のチンパンジーたちは、意外にも食い気味で今作を鑑賞していたと思います。

最近、連続で衝撃ヒット作くらわせてくれる水江未来さんです！
この作品は、チンパンジーに鑑賞させて反応を確かめるための、研究で作られたビデオ？だとか。人間の私が見ても刺激的で目に優しくないだけ。猿は大丈夫なのかな。
今から書くのは違う作品の感想！

数日前に、なんと土屋萌児さんとの共作MV「あびばのんのん」
https://www.youtube.com/watch?v=jY33kMPfopI が公開されました。私は本当に感動した…それを書くとこがなくてここに書く。フィルマに登録されてほしい。

土屋さんはEテレで「惑星兄弟」というアートなアニメ等を作っていて、なんじゃこりゃ！とフォローしてました。そんなかわいい絵が、サビに入ると水江未来さんの1秒24枚フルアニメーションでぐりんぐりんに動く！

単にどこをとっても感動クオリティなのだけど何よりその手法の違いでストーリーを最大限表現してるのが素晴らしいです！てか、アニメってこうでなくちゃ、アニメがアニメである意味が無いと思ってる。

この長閑な田園の背景は切り絵だそうで（汗）昔話の紙芝居のような雰囲気。間奏でただキラキラ光る水面そして自然を慈しむようなカメラが優しいなあ。

でいだらぼっちがスープを飲んだ瞬間に一気に解像度が上がって宇宙にトリップしちゃうところでなめらかすぎるデジタル描画にスイッチするの。
精神世界で自分とスープとスープを作ったおじいと混ざり合って、世界と一体化する様子、「幸せ」というものの真理を感じた。きっとドラッグや宗教に正しく没入すればもっとよくわかりそうな感覚だ。

ストーリーというのも、歌詞をそのままなぞってるわけじゃなくて、一度世界観レベルまで抽象化してから曲全体を解釈し直して付与された物語、みたいなパターン！

だから音楽もマッチしてて涙腺にくる。初めて聴いたバンドだけどあらゆる音と展開を盛り込みまくる作風のようだ。tempalay。


でいだらぼっちが人間を憎んでいたことを思い出して、本来の衝動を制御できないところに水江さんの細胞アニメが当たるのがぞくぞくする。


アイキャッチに書かれてたお話をコピペします※歌詞ではない

はてはて　確か　いまはむかしの夏。
山と同じぐらい　大きな大きなでいだらぼっちがおりました。
にんげんたちが　はき出す煙で苦しむ　でいだらぼっち。
はくしゅん！　くしゃみをしたとたんに
体の奥の奥で小さく千切れて　口の中からびゅーーーんと　飛び出てしまいました。

浜辺に転がりおちた　千切れたでいだらぼっち。
しくしく涙を流していると　屋台を引いている
おじいが　前から歩いてきました。

泣くでいだらぼっちに　おじいは声をかけました。
おーいそこの坊や　いったい何が悲しいんだい？

人間嫌いなでいだらは　屋台を食べてしまおうとしました。
あわてて　でいだらぼっちを　とめたおじいは
あつあつのどんぶりを手に取り　一杯のスープをよそいました。

まあまあ、きをしずめなさいな。
このスープにはな　宇宙があるんじゃ

• #アニメ力が強すぎる

アニメーションの授業で鑑賞

チンパンジー向けに作った映像らしいです。
人間目線だとサイケデリックな映像の連続で目がチカチカしました。チンパンジーはこれ見ると嬉しいらしいです。