始まりの「きたきたきた!」とワクワクさせてくれる描写からは想像もできないラストで、度肝を抜かれました。
人形劇と人間の演技を織り交ぜながらの、どこか不思議な雰囲気をまとった作品です。
最後は「アスワン」という、外敵から国民を守ってくれる伝承へと繋がるというのもまた独特。その突飛さは基本苦手のはずなのに、この映画に関しては違和感なく挿入されていて、圧倒されました。
人形の人間味がないはずなのに、どこか人間らしさを感じてしまう感覚も不思議でした。
ストーリーはそこまで重要ではないのかもしれません…全てはラストの為の布石で、そこに織り交ぜられた主役サブの人間ドラマも今となっては「なんだったんだ…」状態です。笑
テンポは早くはないけれど、一瞬たりとも目を離せない、そんな魅力が詰まった映画でした。
かなり好き!