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『カンペーン』に投稿された感想・評価

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2019 にて観賞

これは掘り出し物でした。タイの自主映画の映画監督のお話。(お金に苦労しながら)映画を撮り続ける事の困難と喜びを伝える自伝的映画であり、主人公である映画監督の役をブンソン・ナークプー監督自身が演じている。

主人公の少年時代を演じるコムチャイ・ミートブンは、テニスの錦織圭似のイケメン(ナークプー監督、自分を美化しすぎだよ~)なので、日本人に非常に親近感が湧くタイプだった。(因みに本作観賞中のオイラの隣に座っていたみたい。暗がりだから確信はないが。女優だったら尚嬉しかっただろうなぁオレはw でも光栄です♪飴ちゃん舐めながら観ていたな錦織圭似。)

映画は、ひたすら低予算な感じだが、監督の意識の流れのもとに自由奔放に、かつ、赤裸々に進行する。劇映画のような同時にドキュメンタリーなような曖昧模糊とした触感が魅力的。

ストーリーを書くと、思い出パートでは、生活のために修行僧になった少年時代の主人公は、仏教の修行自体は嫌いではないのだが、映画が大好きで、映画館通いのため門限破り、たまには夜這い?で朝帰り。寺院をクビになったみたい。

現在のパートでは、映画のギャラが寸志なので、スタッフや、挙げ句の果てに主人公ミートブンくんも撮影から逃げ出そうとしたりして哀しい。

そして、大人になった監督が、故郷に帰って来ると、監督の実際の母親(顔が凄く似ている)が、屋外のデッキに寝たきりになっている姿が、撮されていてドキリとする。(この辺りは、インド映画、サタジット・レイ監督の『大地のうた』と同じ死生観で肝銘を受ける。) なんというドキュメンタリー・タッチ。そして同時に、常に映画の背景に拡がるタイの水田郷の豊かな緑も印象的である。

ラストの辺りのくだりが圧巻。映画の続きを撮る予算が無くなった監督は、秘蔵の古い映写機を売ることになった。廃墟での最後のその映写。

かかる古いモノクロ映画は監督の過去作品らしい。映画にはセリフのある役柄で先程の、母親の若かりし顔と声も流れている。それを見つめる監督と修行僧姿のミートブン(監督の若い時代の分身)。明滅するフィルムの影と音。呼応し、問答するかのような二人の後ろ姿。

図らずしも、フェリーニ監督の『8 1/2』の系譜を見事に受け継いだ、アジアの代表作になっており、映画の女神は確実に彼に美しい微笑みを浮かべたようだ。

上映後に、監督を迎えての質疑応答があった。草履履きの質素な身なりだった監督。しかし、終始、にこやかで、謙虚なその姿に俺は感銘した。立派な仏教徒たることが伝わってきた。映画の方面で、今後もその修行を続てくださいと強く願った。