初期ガイ・リッチー作品を思わせる原点回帰の作品だが、そこにあるのは現代における若者とおじさんの対立構造。
時代に取り残されたおじさんたちが、若者にはない武器で戦っていく。
基本的にはおじさんだってかっこいいが描かれる映画なのだが、決して若者を卑下したりテクノロジーを馬鹿にするわけではない。
調子にのってボコボコにされる若者も入れば、新たな時代を担うものとして活躍の場を与えられる若者もいる。それは年長者メンバーにおいてもしかり。
また、若者vs年長者に加え、アメリカvs英国、貴族vs労働者階級などの構造が絡み合う。
つまり、今作はおじさん讃歌の映画である一方、年長者というだけで偉いと勘違いする馬鹿おじたちに釘をさす映画でもあるのである。
その上でのラスト、この物語の主人公は誰だったのか、紳士であったのは誰なのか。
そしてあなたはどっちかな......?w