さー

ジェントルメンのさーのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
-
M-1決勝戦5回目の芸人を見ている気持ち。

おもろい。おもろいことは本当に確かなんだけど、もう芸風もネタの感じも分かってしまってるし、何よりこちら側の「当然おもろいもん作ってくるやろ」という期待値が高すぎるゆえに、初めて見た時の新鮮な衝撃は二度と味わえない…そんな気持ち。
初めて食った乃がみの食パンはべらぼうに美味かったけど、巷に高級食パンがあふれかえった今、あらためて食べても「まあうまいわ」くらいに感じてしまう、そんな気持ち(たとえすぎて言いたいことを見失うフィルマ10年目の秋)

要は「普通におもろかった!ガイ・リッチーの映画〜って感じ🤘」です。
キャッシュトラックの方が好きやったな。ガイ・リッチーのごりごりのハードボイルド新鮮〜おもろ〜ってなったから。

でも脚本とか演出が安定してる分、俳優陣の円熟の演技に集中して見れて良かった。みんな良い年のとり方してるし、その良さを存分に活かしきる監督の手腕すてき。マシュー・マコノヒーが演じる「ハンサムでゴージャスな正統派の色男」役最高すぎる。出演作見てるはずなのに全然印象に残ってないチャーリー・ハナムが、気の抜けたブラピみたいな顔しててすごい良かった(褒めてる?

未遂とはいえそんな雑にレイプシーンぶっこむんじゃねえよと一瞬モヤついた、けど。うん。
さー

さー