内臓マン

ジェントルメンの内臓マンのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
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初心者三百二十一作品目!!!

【概要】
Amazon prime videoで視聴。
劇場で見たかったヤツぅ〜……!

【感想】
まさに「男心映画」。

語り口が男過ぎる!
説明長っ!多っ!ムズっ!
だが、それがたまらないのだっ……!

ガイ・リッチー映画の中でも、ずば抜けてややこいエピソード。
次々と張り巡らされる情報の中で、主要メンバー達が大きな決断をしていく。
その決断がまた複雑な情報の網目を創り出し、同時にその先の答えへの道のりをも創っていく…。
ほとんどそれは「ゴッドファーザー」等に代表される「マフィア映画」の面白さに直結しているように見受けられる。
初期の「ロックストック」からもそんな臭いはあったが、本作ではその臭いがもはや激臭の域へと達している。

「マフィア映画」には様々な魅力が詰まっている。
複雑だからこその衝撃の展開、複雑だからこそくすぐられる男心…。
世界観やエピソードが練りに練られていることに比例し、鑑賞者が得られる情報や感情は普通の映画の何倍にも値すると言っていいだろう。
全映画ジャンルの中で最も味わい深いと言ってもいいかもしれない。

そんな「マフィア映画」っぽさにガイ・リッチーが更に近づきつつあるのだ。
これは事件だ。
緩急のついたコミカルなテンポ感に、論理男癖、何気に引いちゃうくらいのバイオレンス。
この作風がさらに渋さに接近していくとなると、
これはなかなかにスリリングなものが見れるかもしれない……!

「ロックストック」の時点では複雑ながらもまだ成熟しきっていない、守るものが無い若造達が主人公のギャングストーリーを描いたが、本作ではもはや守るものが多すぎる、無責任ではいられない大人が主人公の渋いギャングストーリーを基盤に置いた。
彼自身の「老い」が作品に新たなスリリングさを発現させた。
ひとつひとつの行動が重くなった今の監督になら、創れるはず…!
「ガイ・リッチーのマフィア映画」を見れる日が来るかもしれない……!

映画会社の方…、ガイ・リッチーに「ゴリッゴリの」マフィア映画をやらせてくれ…!

【終わりに】
マフィア映画じゃないにしても、この渋みと今までの作風マッチングし過ぎだからまじで良い作品は期待してる。

ということで私の一番好きなガイ・リッチー映画は「ジェントルメン」でしたー。
超面白い!
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