まおう

ジェントルメンのまおうのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.5
ガイリッチー監督最新作、ロンドンを舞台に麻薬王を巡るドタバタを描いたクライムコメディ。

ガイリチ監督の初期作品を思い起こさせるような小粋だけど冗長な台詞の応酬で紡がれる群像劇は、シャーロックホームズやUNCLEのようなスタイリッシュでハイスピードなアクションや濃ゆいブロマンスを期待して見に行くとやや肩透かしを食らうが(でもマシュー・マコノヒーに付き従う右腕の筋肉メガネなチャーリーハナムは乙女の心の琴線震わすには充分にブロマンスしてた)、泥臭い酒とマリファナの匂いが漂うおっさん映画好きにはたまらない。前半はかなりダラッとするが後半の怒涛の展開はさすがのガイリチ。
これはキングスマンを意識したのかな?と疑いたくなるメガネキャラの密集具合なのに誰一人スマートなマナーメイケスマンキャラじゃなくてどっちかというとマッスルに頼る方のメガネで笑う。
てかナイフを素手で叩き落とす系メガネなコリン・ファレルが下町のアフリカ系青年集めてボクシング叩き込んで兵隊に仕立て上げてる設定とか完全に「現代のロンドンでマイ・フェア・レディするならこれが正解だから」って当てつけ感めっちゃ感じる笑
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