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花椒の味のchipのレビュー・感想・評価

花椒の味(2019年製作の映画)
4.0
この作品が観たくて遠出をしました。
バスを乗り継いで行って良かった!
親子って…家族って…
ずっと離れていても
どこかで繋がっているんだな~
そんな風に思える、いい作品でした。

香港…
中華料理店をやっている父が亡くなって
葬儀に集まった…腹違いの三姉妹、
長女のアカシアは、母を捨てた父をずっと憎んでいました。
でも亡くなった後で知った父の人柄と自分への愛情…
父に対して無関心だったことを後悔するのです。
失くしてから気づくことって…ありますね、
もう二度と帰らないのに。。


次女ブランチはビリヤードプレイヤー、
理解してくれない母といつも対立していて。。
台湾の有名女優メーガン・ライが演じていました~
彼女の知的な雰囲気が好きなんです。

三女チェリーはシャキシャキの祖母と暮らす、ファッションの発信者…
自分が亡き後のチェリーを心配する祖母に言いました。
「この世からいなくなるのは引っ越しと同じだよ、誰かの心の中に移り住むんだから…」
この考え方はすごく優しい。。


うわべだけの話をして本音を言わない親子、夫婦、恋人同士…
だから何も解決しない…
手遅れにならないうちに気持ちを開こう…
そんなことを思いました。
ブランチと母、チェリーと祖母、
そしてアカシアと婚約者も、
やっと本当の気持ちを話せたようでした。
婚約者は…なんとアンディ・ラウでした!
三姉妹もだんだんと仲良くなっていって…
終盤、父の面影を追うアカシアを見ていて
涙がこぼれました、
振り向いた父の笑顔があまりにも優しくて。。
そして、皆で囲むテーブルの料理がとても美味しそうでした、
皆の笑顔満開でした。


遠くの映画館で
いい時間を過ごしました。
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