このレビューはネタバレを含みます
題材は「心の強さ」だと思う。
「人の強さは心だ」と根源を理解してる魘夢は肉体ではなく精神に攻撃を加える。アニメならではの圧巻でわかりやすい戦闘シーンもあるが、精神面における戦いも同時進行で行われているが興味深い。
「心の強さを内包するのが人間で、脆弱さを吐露するのが鬼」強烈な二項対立を随所に感じた。
家族団欒を捨て自死を選べる炭治郎、死してまで鬼の勧誘を断る煉獄さんの強さと、現実を悪夢と言い放ち散る魘夢、武を語らうも死を恐れて逃げる猗窩座。
人の強さ、美しさ、炭治郎の葛藤や煉獄さんの遺言を通じて、この上ない人間賛辞を見させられた。
明日も頑張ろうと肩を押される。
明日も生きよう。
心を燃やせ