色もご

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の色もごのレビュー・感想・評価

3.5
評価が難しすぎる作品。
基本的には原作漫画に忠実であることをモットーとしていながらも、クライマックスであるラスト30分の立ち回りでは原作をさらに強化し、その印象を強めることに成功している。

ただ、この作品におけるアイコン・煉獄杏寿郎については、もっともっとフィーチャーできたのではないだろうか?とも思う。
原作を忠実に再現するあまり、前半部分で煉獄が活躍する様をうまく見せられなかったことが非常に惜しい。原作ファンではない僕としては、変な先輩ポジションの人が最後急にかっこよくなったことに、最初だけ微妙に乗れなかった。
「煉獄さんが◯両を1人で見ていた」という説明セリフだけなのはちょっとどうかな?と。

あとはモノローグを多用しすぎていて説明過多になっていたり、会話なのか脳内発言なのかを考えなければならない一瞬のラグがちょっとだけ不快。

以上のように色々な欠陥はあるが、作品テーマが時代性にマッチしていたり、アニメ表現の美しさがあったりということは否定できないし、まだまだ語り足りない部分も多い。
今見ておくべき旬の作品であることは間違いないだろう。
色もご

色もご