ちゃわ

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のちゃわのレビュー・感想・評価

3.0
まずは、アニメや漫画で、主人公達がどんな修行を受け、どんな残酷で理不尽な環境にいるか、踏まえてからこの映画を見ないと良さが半減してしまうと思います。
主人公は本来は顔に傷のある炭治郎なのですが、この無限列車編だけ一時的に、炎の柱の煉獄さんが見せ場が多く、彼が主人公のようになります。
次々と人がやられ、怪我していく中で、煉獄さんは超ポジティブで、ビックリする位強く、初めて頼もしいお兄さんと遭遇して、鬼との戦いが有利になり、無事に鬼を倒して明るい兆しが見え、喜んだのも束の間。すぐに何故か予想外の出来事が起き、あれよあれよと言う間に急展開してしまいます。
キャラクターの使い方が、潔すぎるというか、視聴者は炭治郎と一緒に置いてきぼりになり、また不条理の設定に戻されてしまいます。
それが、丁度今、理不尽なコロナで自分達だけの力ではどうにもできなくて、仕事が無くなったり、恋人や友人と会えなかったり、楽しみにしていたことがキャンセルになったり、予想外のことが沢山起きて、それでも立ち上がって前に進まなきゃならないというメッセージと重るのだと思いました。映画の設定がたまたま今の環境にマッチした感じがします。
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