yaaa

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のyaaaのレビュー・感想・評価

4.0
煉獄さあぁぁ~ん!
の劇中の呼び声をカウントしたい(既にあるんでしょうが)
脅威の大ヒットも納得の作品なんだが、少しだけ「何故?」のところもある。
儲けのカラクリ以外でなぜ「無限列車」編がいきなりの映画化なのか。
それはいきなり明かされる。
映画冒頭のオリジナルシーンでか弱き偉大なマスターが語る。
「人の想いだけは誰にも断ち切ることは出来ない。人はまた立ち上がって戦うんだ。」
これは人の想いが時空を越えて伝播していく神話、伝説の始まりを宣言してるし(だから特別の映画化なのね)、本作のテーマでもあるじゃないかと親切設計。
ここだけで腹一杯。
しかし、前半は原作の流れの映像消化みたいで、マトリックスのパチもんみたいな話はお子様や一見さんは楽しめるのかしらと。
が、後半は構成がいびつながらガッツリ観てる側の心情を日輪刀で突き抜かれる。
アニメーションの面白さの肉弾戦を縦横無尽に繊細に大胆に見せてくれる。
そして、最高のタイミングでド直球な映画的必殺技が炸裂。
「母との回想」
わー!泣くしかないやん!!
からの大正パンチラインの応酬。

普通、原作物は映画化したものは情報量は薄いが「鬼滅の刀」は逆で、どんな動きをしてるのかアクションがわかりやすいし、キャラの声と音楽で心揺さぶられるし良いとこ尽くめ。
それにまだまだ終わりでないとこも良いですなあ。
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