初日の初回に鑑賞。
初日にこの映画を観るために、イオンシネマのサイトを予約開始時間からチェックするも夜中中繋がらず、学校の空きコマに学校からシネマまで奔走し、チケットをなんとかゲットできたことは、今ではいい思い出である。
原作を読んでいたのでストーリーは知っていたが、制作スタジオのufotableの作画技術には目を見張るものがあり、まるで新しいお話を観ているかのように、次の展開にワクワクさせられた。
伊之助はアニメ登場時は野性味が強く、人を寄せ付けないような感じがしたが、映画では炭治郎に背中を預けて共に戦うような描写がとても印象的で彼の成長を感じた。
そして何より炎柱、煉獄杏寿郎の生き様が素晴らしかった。
週刊少年ジャンプに掲載されていた外伝も読んだが、鬼殺隊の最高位 柱としての責務、煉獄家という炎の呼吸の名門の家に生まれた強き者としての責務、彼の中の軸はいつだってブレることがなかった。
彼と炭治郎達が共に過ごした時間はとても短い。
しかし彼の生き様や信念、残した言葉は一生彼らの心の中に炎を灯し続けるだろう。
鬼滅の刃はストーリーを通して、怪我したら復活できるような治癒能力を持つキャラがいない。
腕が切られたら、その腕が生えてくることはないし、致命傷を治すことはできない。
頑張っても頑張っても、新しい大きな壁が立ち塞がる。
しかし、無力さを感じながらも、前を向いて進まなければならない。どんなに世界が残酷で、辛くても生きていかなくちゃならないんだという、お話のテーマを映画では特に感じた。
後半からエンディングにかけては涙が止まらず、
映画が終わったあともしばらく放心状態になってしまったが、改めてこうして自分の中で整理していくと、劇中の音楽や、キャストの方々の迫真の演技など素晴らしい部分がたくさんたくさんあった。
劇場に行くのは半年以上ぶりであったが、この映画をスクリーンで観れたことに、延期などせずに放映を決定してくれたことに、大変な状況の中、制作の手を止めずに頑張ってくださった関係者の方々全てに感謝したい。
また近々、再度劇場に足を運んでこの映画を目に焼き付けたいと思う。