ミニシアターとりっぷ

劇場版 おいしい給食 Final Battleのミニシアターとりっぷのレビュー・感想・評価

3.8
テレビドラマ版で観て以来、私にとって「市原隼人=甘利田幸男」。生真面目にコメディを演る人、だ。

給食を食べる為に学校へ来ていると言っても過言じゃない数学教師・甘利田先生と、これまた給食を美味しく食べることに心血を注ぐ生徒、神野ゴウとの「美味しく給食を食べるバトル」が熱い。

出された給食を食べる順番や配分で満喫する先生に対し、小道具や食材を調達する神野くん。これはハンデ戦だと思う‥‥
最も、甘利田先生はより美味しい給食を追求したいから、神野くんが繰り出す小技に「なんてうまそげなんだ!」と反応してしまうのだけど。

給食を食べる時の市原隼人の演技、暴走しています(笑)。ご本人もインタビューで今まで撮った映画の中で一番体力を使う、撮影中は意識が飛ぶ、演技は振り切りました!と言っているので、相当ハードなのだろう。

ただ笑えるだけじゃなくて、変わり者の甘利田先生が時々放つ、歯に絹着せぬ言葉にはっとさせられたり。

グルメもの(になるのだろうか?)で、こんなふうに小さな子供から年配の方まで楽しめる映画はそうないのではなかろうか。