風来坊

権力に告ぐの風来坊のネタバレレビュー・内容・結末

権力に告ぐ(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

2011年に韓国を騒然とさせたローンスター事件を基に描いた作品。
事実を基にしていますが、主人公の"ゴリ検"などキャラクターが立っているし、淀みなくスムーズに物語が進行していくのでかなり脚色して盛っている印象を受けます。

セクハラ疑惑としても調査が終わるまでは、職務停止とかになるんじゃないのかなと思う。
あまりお咎めなく検事の地位のままでいられるというのはちょっと強引かなと思いますね。ただ…韓国特有のものかも知れないので何とも言えない。

脚色はしているものの玉虫色の決着は事実そのままでしたね。まあここを変える訳には行かないでしょうね。グロとかじゃない胸クソでモヤモヤ…。
問題提起の部分もあるのでかなり事件の細かい部分を丁寧に描いてはいましたが、映画としての面白さは今ひとつに思いました。

日本でも東京スター銀行設立の暗躍や課税問題で知られるハゲタカのローンスターファンド。結局は欲の塊の韓国の政治家や利権に群がる人物達が、ローンスターに手玉に取られて玉虫色の決着。バカを見たのは庶民という図式…。日本でもここ最近は珍しくなくなりましたね。

私はこの件はこういう事件もあったなぁという程度の知識しかないので充分にはこの作品を楽しめなかったかなと思います。
韓国経済や世界経済に詳しい方が見ればまた違った評価なのかなと思います。

まとめの一言
「ブルータスお前もか」
風来坊

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