あつお

ラーヤと龍の王国のあつおのネタバレレビュー・内容・結末

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

許しを学ぶ物語。
かつて龍が存在した世界。そこでは、龍は神聖な存在であった。皆の心の中に、信ずべきものがあったために団結していたのか。しかし、ある時魔物に襲われて世界は一変。龍は人間たちを守るために自らを犠牲にして、偉大なる力のみを残したが、やがて人間はその恩も忘れて争うように。
主人公ラーヤは、石化された人々を元に戻すために旅に出る。旅の途中、かつて裏切られたナマーリに何度となく邪魔をされる。シスーには、かつての友人を信じるよう促されるが、簡単に出来るものではない。一度失われた信頼関係を取り戻すのは不可能なことなのか。そして、世界は再び破滅の危機へ。ラーヤはかつての友を再び信じる決断をする。その結末はいかに…
慈悲の心を持つのは難しいもの。世界を破滅直前まで追い込み、肉親を石化した他人を許すのは、相当に難しいことだろう。しかし、それは無益な感情。他人の恨みに時間を費やすのは無益なことかもしれない。
映像美が素晴らしく、水の描写には心が洗われるようです。視覚的にも、精神的にも癒やされる作品でした。
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