ツカミが「○○の存在を初めて知ったときの衝撃」というネタなんですけど、これ純粋に笑える？ 真顔になるしかなくね？ と男性陣が自らの過去を振り返って赤面するところ。
「いい？ ○○を初めて実行したときじゃないの。それはそれだけど初めて○○を知ったときのことを私は言ってるの」
何がおそろしいってツカミどころか全編そっちの話っていう。

○○に入ることばを想像した後に、冒頭の数分を再生するといいですよ。たぶんみなさんの想像力を大幅に超えてきます。

という感想と同じぐらい、この人にとってスタンダップの舞台で話すことがカウンセリングの意味を持っていることが伝わってきて、正直ネタそのものが笑えるかというと、説明が難しいけど「痛々しく聞こえる」。
でも、彼女の語りが痛々しく聞こえるとすれば、聞き手の自分が「そんなプライベートなことをおおっぴらに、しかも笑いとして話すものじゃないよ」というコンセンサスがあると認知していて、だけどコンセンサスっていうけどそもそも同意があったのか、そこを疑いもしなかったのが男というジェンダーなのでは。
……みたいな面倒な感想戦につながるの。これは見る人を選ぶなあ。

下品だけどそれが醍醐味なのよ

元気出た