花椒

今日もどこかで馬は生まれるの花椒のレビュー・感想・評価

4.2
早くも今年の年間ベストテン確定作品に出会えた気がします😍

血統や成績優秀なサラブレッドは種牡馬、繁殖牝馬としてのセカンドライフがあるが、それ以外の競走馬は競走馬を引退したらどうなるのか?運よく乗馬になれたとしても、年老いて人を背中に乗せられなくなったその後は?

作品の中で出演している競馬関係者の複数から「経済動物」という単語が出てくる。経済動物だから、経済動物だけど…

そもそも競走馬をトレーニングすることは動物虐待ではないのか?いや、トレーニングさせないでレースに出して故障させることの方が馬の一生にとって不幸なのでは?

関係者でも立ち位置にかかわらず、競走馬に対する意見は様々

昭和の名馬TTGのグリーングラスが最後は一人のファンが引き取り、余生を過ごしたエピソードは結構有名な話(てっきり忘れていたが)

問題提起が素晴らしい作品。

馬ってあんな風にはしゃぐんだね😃

年末からの上映で今回が2回目の満席だったそうです。今週で上映終了で首都圏での今後の上映は未定とのこと。

上映終了後に監督の舞台挨拶がありました(知らないまま行きました、毎日なのかは不明)。
セレクトセールに出てきた3頭目の馬はこの作品が船橋競馬場で上映会を開催したその日にそこで勝利をあげたそうです。セザンイーグルという馬名です。

競馬ファンのあれだけタレント使ってバンバン宣伝に使う金があるなら馬のセカンドライフに予算を回すべき、という意見が的を射ていました。

競馬ファン、個人でできることには限界が。システムの構築が必要ですね
花椒

花椒