みるみる

Share the Painのみるみるのネタバレレビュー・内容・結末

Share the Pain(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

40分という短編ということもあるが、映像が美しくて時間を気にせず観入った。

「Share the Pain」ではSP法という法律で全ての男子ははじめてのセックスの前に性交人と呼ばれる成人男性とセックスをすることで女性の恐怖と痛みを知るべしとしている。

監督はこの映画をトリガーに性暴力の抑止に対する考えを語り合ってほしいとnoteにお書きになっていたのでそのことを考えてみた。

体の痛みを知ることは一つのきっかけにはなるかもしれないけどそれだけじゃだめでしょうね、体罰でのしつけが効果がないように。しかもそもそも女性のその痛みと男性の痛みは同じじゃないでしょうし。
心は?恐怖心を知れば相手を思いやるようになるかしら?それが大事なことだよな、と。
ジョンキャメロンミッチェルの「ショートバス」に描かれているように、世の中には多様な性があって、そのどれもがいとしい。セックスがあってもなくても、オーガズムがあろうがなかろうが、人を愛するのは素敵なこと、というような多様性に私は共感している。
だから私が性暴力をなくすのに必要なことは、心から人を愛する経験だと思う。愛するには心の成長と正しい知識を備える必要がある。

だから、この映画では、SP法というくだらない法律にのっとらなくても人を愛し思いやることができるということを主人公に体現してほしいなと思いながら観ていたのだが、最後、彼女を大切にしないわ、SP法を受けるわ、私が予想していたのとは違っていたのでついていけず混乱してしまった。
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