このレビューはネタバレを含みます
なんで私はこのお店のナポリタンが食べられないんだろう。
意地悪な人が出てこない、こんな人たちのいる世界は最高だ。
店長が優しさの裏返しで厳しい人柄なのがよかった、ああいう優しさを私も身につけたいと思った。
ラスト、料理長とケンタが深刻な顔でナポリタンを囲んで下を向いて食べてる、その絵面だけでもこのお店の試験にユウキは受からなかったのを知らされた。
が、そこからまた場面が進んで最後の最後にユウキがまた別の道を白杖をついて歩いてて、新しいドアを今度は履歴書を持ってノックしてる、それはあのナポリタンが美味しいお店では残念だったけどユウキは別のお店をまた見つけて諦めずに挑戦を続けてるのがわかるし、今度は履歴書もあるし前のお店での濃厚な1ヶ月の修行もある。経験と積み重ねと成長からも、いつかユウキは自分が働けるお店をきっと探して辿り着けるのだろうという事がよくわかる。
培った経験をもとにまた最初のお店へもう一度試験を受けに行ったって良い。
今はまだ暗闇でも、その暗闇はずっとじゃない。少なくとも最後のユウキの決意と希望に満ちた表情に私はそれを感じた。