【まとめシネマ】#334
【まとめ】
* 全体的にシンプルな構成
* 宗教の難しさと嫌なヤンチャ
* キリストヤンキー映画
本作は実際に起きた事件を基に、仮釈放中の少年が聖職者と勘違いされたことで起こる物語。
本作の構成は全体的にシンプル。
聖職者と勘違いされたことで巻き起こる騙し合いというより、その村で起こる出来事がメインに描かれている。なのでタイトルに釣られて、サイコパス系やシリアルキラー系だと思ってみると期待外れになるので要注意。
本作は「キリスト教」をメインに描いている。
しかし、キリスト教を含む宗教全体に言えることだが「何を尊重して、何を抑制している」をしっかり伝えないと作品全体がよく分からなくなる。ましてやキリスト教などの世界中に認知されている宗教のルールを知ることはもっと難しい。
後、個人的に主人公などの少年院にいる人たちが、嫌なヤンキー感があって作品に要らない変な怖さを時々感じた。特に冒頭のクラブのシーンは、こっちが洗脳されるんじゃないかと思うぐらい気持ち悪かった。
率直な感想として「キリシタンのヤンキーが村にやってきた」ぐらいの印象しか残らなかった。けど作品自体を真っ向から否定するわけでもないので、好きな方はどうぞ。