りーん

聖なる犯罪者のりーんのレビュー・感想・評価

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)
3.7
ポスターにもある、教会の天井を仰いで聖水を浴びる姿が印象的。
流れに任せて身分を偽り、真似事だった言葉は自分のやり方になり、次第に馴染んでいったのは束の間。
不幸な事故をめぐり彼が司祭として行ったことは、良心からの善行なのか犯罪者としての贖罪なのか。
何にせよ、彼なりの「できること」だったのかな。
もたらしたものは確かにあるけど、本来いてはならない存在であったことが虚しい。


ネタバレを含めると、

イエスのように売られて少年院に戻ってきた最後。
そのまま頬を打たれていたら聖人になれていたのかもしれないけど、彼はまた罪人に戻ってしまったんだと思った。
りーん

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