『「私は何者であるのか…」-ある台湾人学徒の証言-』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
太平洋戦争末期、日本の戦況は悪化し、学徒勤労動員が行われた。当時、日本の統治下にあった台湾からの留学生も例外ではなかった。中央大学の学生だった梁敬宣さんは、台湾人でありながら、日本人として軍需工場で高射砲の信管作りに従事した。途中、特攻隊を志願し特別操縦見習士官に合格。しかし、終戦後、今度は、中国人として戦勝国の人間という扱いを受けることになる。さらに、愛する人を原爆で亡くし、傷心のまま台湾に戻ることになった。戦争を機に、日本と台湾の間で生きることになった彼は「自分とは一体何者なのか⋯」という問いに一生苦しめられる。戦争に翻弄され、激動の時代を生き抜いた、一人の元台湾人学徒の人生を追った。