ヤマニシ

ディアスキン 鹿革の殺人鬼のヤマニシのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

 パッケージから連想されるようなサイコホラーではないが、何一つ共感できない目的のために犯行を繰り返す様はかなりのホラー。主人公は無職の中年男性で、映画製作をしていると嘘をつきお金をだまし取ったり、万引き窃盗を平気でやる生来のクソ人間。ジャケットを着る唯一の人間になりたいと謎の衝動に突き動かされ、手当たり次第にジャケットをだましとり、終いにはジャケットを着ている人間を殺し始める。最後は謎のクソガキの親に撃ち殺される。ラストシーンを見て思ったんだが、もしかしてこの世界では気に入らない奴は殺してもいいのか?殺人に対するハードルが低くないか?
 淡々としていて起伏が少なく、主人公の内面に何一つ共感できないまま話が進むので見るのが微妙につらかったが、理解不能故に惹きつけられる映画だった。
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