湯っ子

ふたつのシルエットの湯っ子のレビュー・感想・評価

ふたつのシルエット(2020年製作の映画)
3.7
曇り空の下、再会した恋人たち。現在と過去、思い出と現実とまぼろしが、寄せては返す波のように。
私が好きじゃなくなって別れた人には、私はなんの興味もないし、私を好きじゃなくなって別れた人は、私になんの興味もないと思う。別れた後にこうやって会ったりこれだけ相手を責めたり問い詰めたりできるってどういう気持ちなんだろう、私にはわからない。でも、別れた相手に対してこんな風に痛々しくもロマンチックな気持ちを持てるってことはなんだか羨ましい。しかも、このふたりは相手のことが好きすぎてふたりとも浮気したりしてたらしい。ますます意味がわからん。
ちょっと寄り道して、失ったものを愛でてみた。ちょっと切なくて苦いけど、なんだか良い気持ちになりました。というお話かなと理解しました。
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