浅野公喜

ヘルウィンの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ヘルウィン(2019年製作の映画)
3.8
「ハロウィン」のマイケル・マイヤーズの後継者登場!的なスラッシャーホラー。たけし映画にも出演してたオマー・エップス、ハロウィン繋がりで「ハロウィン3」の主人公を演じ「クリープス」「マニアック・コップ」、今作の監督パトリック・ルシエの「ドライブ・アングリー3D」にも出演していたトム・アトキンスも登場。

よく観ると刺される前から血が出ているように見えたりと粗も有りますが、景気良く人が襲われますしおもりを引っ張ると首や指が切断されたり墓石をクレーンで吊るしそれを車にぶつける等「ソウ」シリーズのようなダイナミックな手法も用意されスラッシャー物としてはまず及第点以上で、効果音というか音響もやたら迫力が有り、模倣犯に加えお化け屋敷では「地獄のモーテル」のような豚の頭を被ったチェーンソー男も登場し「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が上映される等ホラーファンが反応しそうな要素も。また、病気の父親という伏線も上手く回収しつつカメラアングルも観る側を驚かせる為にさり気無く凝っており、続編も有りそうなエンディング含め割と完成度は高め。

不死身の殺人鬼に対し不死身の警官というのもある意味筋が通っているかもしれません。鑑賞者数は少な目ですが最近のスラッシャー物では充実作と言えそうです。
浅野公喜

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