幻想的なオーロラで始まるフィンランドの四季物語に、交響楽団と歌声を融合させたドキュメンタリー。

季節が移り変わると、姿をあらわす生きものたちも、その営みも変化する。
みな生き生きとしていてかわいらしく、ときに滑稽。
カワウソ（ビーバー？カピバラ？）は「ちょっとは落ちついて食べなさい！」だし、ジャイアン海老に魚を横取りされたのび太海老の情けなさには溜息だし、オコジョは「かわいいフリしてあの子わりとやるもんだね」だし、ワシが一瞬にして獲物をつかみ取って飛んで行くのを見てるクマの「あいつすげえな」って顔はまあまあなアホヅラだった。
総じてオスたちのメス奪い合いが笑える。必死過ぎてメスひいてるやん。。。
特に恐竜みたいな強面カエルの水中プロレスは暴れすぎてて最高だった。

自然は恵みと同時に脅威をも与える。
雷が怖かった～！どっかんどっかん落ちる衝撃が椅子にも伝わってきて、ちょっとしたアトラクション気分。一夜明けた森を見てさらにびっくり。何本もの木がバッキバキに折れていた。キツツキがやれやれといった感じでさっそくコンコンしはじめる。おつかれちゃん、と声をかけたくなったわ。

地球ドラマチックよりドラマチックかと言われたらそうでもないかもしれない。でも渡辺徹のかわりに映像を盛り上げる交響曲や歌声は命の讃歌のように響きわたり、それをバックに森の雪どけ水がドウドウと音をたてて湖に流れこむ様や渡り鳥の群なんか見たらちょっと感動で泣きそうになった。

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