kyokoさんの映画レビュー・感想・評価

kyoko

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2016年11月Filmarksデビュー。劇場鑑賞は月平均20本。
Netflixが生活に侵蝕しつつあります。
5.0をつける勇気がなかなか出ません。
フォローはレビュー文を書いている方のみとさせていただいてます。

映画(617)
ドラマ(0)

ウルフなシッシー(2017年製作の映画)

3.7

私の最近のお気に入りのネタ、うるとらブギーズというコンビ芸人のイタコのネタに匹敵する俯瞰ぶり。
食事会乱入のシーンは最高だった。

村上佳奈子似?のアヤコの演技は冒頭からちょっと不安。タバコの吸い方も
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飢えたライオン(2017年製作の映画)

3.8

シーンとシーンの間の一瞬のインターバルに、詰めていた息を吐く。78分間、その繰り返し。
一見繋がっているように見える切り貼りの情景は、氾濫する情報の中のコマのひとつにすぎない。それでも被害者だけは埋も
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.6

かつてその地に生きていた人々の写真に、アニエスヴァルダとJRが命を吹き込む。
それが今生きている人々の命にも輝きを与える。

市井の人々から離れてアニエス本人のくだりになると少し退屈してしまったのは、
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Rab Ne Bana Di Jodi(原題)(2008年製作の映画)

3.7

ICW2018@キネカ大森

恩師の娘ターリーに一目惚れした電力会社に勤める真面目なスーリ。結婚式前日に婚約者を亡くしたターリーを病床の恩師から託されるも、ターリーから今後あなたを愛することはないと告
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

初濱口作品。

「散歩する侵略者」に続いて今回も東出昌大のウソくささがハマっている気がする、なんとなく。
でもごめん麦のビジュアルはちょっと…(笑)

それにしても不思議な作品だった。
朝子がぜんぜん
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ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

3.7

ソビボルという収容所も、そこで大規模な脱走事件があったことも全く知らなかった。
そのため前半は状況を把握することに気をとられてしまい、なかなか入り込むことができなかった。捕虜になったソ連の兵士からナチ
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

女と寝たい、金が欲しい、天国に行きたい、幸せになりたい…欲望だらけの世界に垣間見えた愛は本物か幻か。

キャスティングが絶妙。
「お×××ご〜〜!」と絶叫する岩男役はもうヤスケン以外には考えられない。
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全てを失う前に(2012年製作の映画)

3.8

1月公開「ジュリアン」のグザヴィエ・ルグラン監督の作品。
なんだかものすごく気になって、青山シアターにて鑑賞。

とにかく緊張感が凄い。
物語のほとんどが、主人公の勤める巨大スーパーマーケットで展開さ
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

3.6

私にとってのテニプリは、なんといってもボリス・ベッカーさまで、彼の絶頂期にはレンドルやエドベリなどがいたが、マッケンローもまだまだ現役だった。
でもボルグは記憶にないなあと思っていたら、五連覇した2年
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.3

1987年といえば、すでに日本はバブル期に突入していた。
隣国での出来事なんて知りもしなかったし、興味ももたなかった田舎の脳天気な高校生だった私が、31年を経た今、改めて知る事実と人々の熱量に圧倒され
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SPL 狼たちの処刑台(2017年製作の映画)

3.7

観たい観たいと思いつつ結局「ドラゴン×マッハ」は観ていない。
比較対象がないのが良かったのかな。
かなり楽しめた(お話は救いがないけれど)。

ルイス・クーの顔面が強すぎて、幼少の娘ときゃっきゃされる
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動物園(1993年製作の映画)

-

賛美するわけでも批判するわけでもない。
どでかい動物園でのありとあらゆる景色を、ただただ冷静沈着に映すだけ。いかにも中流以上といった感じのファミリーやカップルが、楽しげに動物たちを眺め、写真に収めてい
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高校2(1994年製作の映画)

-

幼児教育者であったデボラ・マイヤーがセントラルパーク東地区に設立した公立校が舞台。
貧困と治安の悪さで有名だったハーレム地区でありながら高い進学率を誇っている。

同じ地区に12学年の生徒たちがいて、
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

昔「海炭市叙景」(本のほう)の暗さに挫折して以来、佐藤泰志は敬遠していた作家。
「オーバーフェンス」も辛かったので(でもこの辛さはほぼ蒼井優によるもの)、今作も観るかどうかかなり迷っていたのだけれど、
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皇帝ペンギン ただいま(2017年製作の映画)

3.7

これどうやって撮ったんだろう?と思うような映像ばかり。
特に海中の景色には息を呑んでしまった。
その中を皇帝ペンギンが、まさに皇帝のごとく優雅に大胆に泳ぐ。
歩く姿はあんなにおっさんくさいのに(たまに
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妻の愛、娘の時(2017年製作の映画)

3.8

冒頭のご臨終のくだりがいきなりドタバタ(「お母さんチューブ潰してる!」とか)してたので、てっきりコメディかと思ったら、かなり切ない内容だった。

田舎に最初の妻(正妻)を残して、町で別の女と結婚した男
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セントラル・パーク(1989年製作の映画)

-

初ワイズマン。
1988年のニューヨーク、セントラルパーク。

長いし、特別なドラマがあるわけでもない。だけど不思議と退屈しないのは、パーク自体が坩堝となって、様々な人種や文化が通り過ぎていくのを、ま
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

きっかけは本当に小さな話。
日本人なら秒で謝る。
ていうか、きっかけすら起こらない。

でもそこはパレスチナ難民キャンプがあるレバノン。
泥沼の内戦の歴史を持つ国で起こった諍いは裁判に発展、やがて内戦
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輝ける人生(2017年製作の映画)

3.7

展開も音楽も王道、だけど陳腐じゃない。

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」のロンクレイン監督らしい、人生の豊かさとは何かを直球で伝える映画。

「否定と肯定」ではあんなにイヤらしかったティモシ
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若い女(2017年製作の映画)

3.6

彼女は一体いくつなんだろう?
と思っていたら、えっ、31歳……そりゃ、私からしたら31歳は若いけども。その顔はまるで疲れたオバサンみたいだった。

嘘つきで手癖も口も悪い。
半面片づけ魔で、ホームレス
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テル・ミー・ライズ(1968年製作の映画)

4.1

公開直後の紛失から50年ぶりに発見された、ピーター・ブルックによるセミ・ドキュメンタリー。
ベースは実際の事件の再現ドラマや証言だが、「ベトナム戦争の正当性」を軸にして、論争がいろいろな方向に波及する
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ナポリタン(2016年製作の映画)

3.6

世にも奇妙な、な感じの設定に対してストーリー展開はいたってシンプル。面白いかと言われたら微妙かな。

姉の彼氏が初めて田舎の実家を訪問し、我らの父に結婚の挨拶をしたときのことを思い出した。
都会育ちの
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大人のためのグリム童話 手を失くした少女(2016年製作の映画)

3.8

どうやら有名らしいこのグリム童話のことは知らずに鑑賞。

その特殊な技法に最初は馴染めなかった。静寂のイメージのある水墨画に似た世界に対して音のつけ方が大仰に感じたせいもある。
それがどんどん引き込ま
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ポップ・アイ(2017年製作の映画)

3.5

キャストのいちばん上にあるポーンとは、ポパイを演じた象さんの名前。

かわいくてかわいくて、もうポパイばっかり見ちゃう。
でもゆるゆると流れる時間に、ついつい瞼が重くなる。ポパイの優しいおめめが、寝て
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三人の女(1977年製作の映画)

4.1

シャイニングの嫁、シェリー・デュヴァル演じるミリーの痛々しさにぞくぞくする。
家電の話、料理の話、インテリアの話、どれもこれも薄っぺらくて、ムダにいい女ぶる彼女の話に真剣に肯くものなど誰もいない。
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.7

育児のヤマは超えて、今は映画館はしごするほど余裕があるけれど、忘れていた記憶が蘇ってきたりして、なかなかしんどいものがあった。特にタリーが登場するまでの、永久に終わらないんじゃないかと思うようなあの地>>続きを読む

全身小説家(1994年製作の映画)

4.0

原一男まつり ラスト

面白かった~

絶賛ガン治療中の、いずれは死に行く人の虚構が砂のようにボロボロと崩れていくのを、こんなふうに笑って見られるのは、原一男監督の力はもとより、3割バッター・嘘つきみ
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.1

K'sでの上映は逃したが、ありがたいことにアップリンクで上映が始まったので早速鑑賞。

女子高生たちをとりまく空気感や会話がとても自然でいい。話す内容はほぼ本人たちに任せたそうだ。手島実優ちゃんのモノ
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ハウス・バイ・ザ・リバー(1950年製作の映画)

3.8

「M」や「死刑執行人もまた死す」もそうだったけど、これもまたヒールキャラのイヤらしさ全開。
「真面目な会計士で独身」の弟に対して「売れない作家で妻はいるけど女好き」の兄の品性下劣ぶりがずば抜けている。
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チャイルド・オブ・ゴッド(2013年製作の映画)

3.8

カリコレ④(今年は全然観てないなー)

原作未読。

最初はたいして悪いことしてないのよね、レスター・バラード。
精神的な異常者というよりも、その顔はむしろ純粋な子ども。
ライフルで威嚇したり、カーセ
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青いガーディニア/ブルー・ガーディニア(1953年製作の映画)

3.7

クリスタル姐さんが粋でかっこいい。
名前忘れちゃったけど、ちょっと天然のミステリーマニアの子もいい味出してる。
でもここはやっぱりアン・バクスター演じるノラの酔っ払いっぷりが秀逸。これはキムミニのかわ
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英国総督 最後の家(2017年製作の映画)

3.9

面白かった。
インド独立前の、政治的な駆け引きや緊迫する国内の様子と、家族や恋愛といったフィクションがうまく融合している。特に異なる信仰を持つ者同士の切ないラブストーリーはベタだけど泣いてしまった。
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死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

3.9

1942年チェコで起きたハイドリヒ暗殺事件「エンスラポイド作戦」をめぐる、ナチスドイツとレジスタンス組織との攻防を描いた作品。
もっとごりごりのプロパガンダ映画かと思いきや(ま、そうなんだけど)、ドキ
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シネマ歌舞伎 大江戸りびんぐでっど(2010年製作の映画)

3.7

当時社会問題だった非正規雇用をネタにして、江戸に突如現れたゾンビを「ハケン」として安く労働させるとか、話の内容が結構際どい。さらにゾンビの発語が不自由な感じは、大人計画の舞台「キレイ」と同じ、不謹慎な>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.9

相対性理論とか重力とか、難しそうだなぁとずっと敬遠してた。

たぶん理解できてないところは山ほどある。
でも、分からなくてもいいんだよ、なぜならこれは愛の物語なんだからね、と、おバカな私をまるごと受け
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向かい風(2011年製作の映画)

3.7

父として、夫として、弟として、作家として。
ひとりの男の再生の物語。

医者だった妻が突然失踪。売れない作家だったポールは生活ができなくなり、親子三人で兄のいる故郷に移り住む。
妻がいた頃には育児に非
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