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ドロステのはてで僕らのMiYAのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
4.0
ヨーロッパ企画といえば、超絶傑作「サマータイムマシン・ブルース」。あの芸風(?)を「2分後の未来がわかる」という新しい設定で見事に再現したのだから、好印象しかありません。

未来から不思議なメッセージが来るけれど、なにしろ「2分後」だから、すぐにネタバレとなり、次の展開へと進んでいく。このテンポの速さが本作の大きな勝因でしょう。

もっとも、「2分後の未来」だけなら単純なんですが、モニター同士を入れ子にしてドロステ現象を作り出すに至っては、その複雑さに「これ辻褄合ってるのか?」と着いて行けなくなります。でもそのドタバタが楽しいのだな。

いずれにせよ、使い古されたタイムリープSFだけど、まだ新しい物語を紡げるのだなぁと心から感心した次第です。

テレビでは見かけない無名の俳優陣の大げさな芝居も楽しい。その中で、客演の朝倉あきの可愛さよ!
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