ブタブタ

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のブタブタのレビュー・感想・評価

4.0
『異次元の紫ピンク/遊星からのアルパカX』
『ビッグダディ対クトゥルフ』
「こういうのでいいんだよ、こういうので」(By井之頭五郎)
原作・HPラヴクラフト『異次元の色』
江戸川乱歩の映像化作品について、かの大槻ケンヂ氏は「変に芸術とか高尚な物にしようとして失敗する。乱歩世界って基本バカ」みたいな事を言ってた気がするんですがラヴクラフトも同様。
宇宙の深淵からやって来る根源的恐怖とか変に哲学的な事すると失敗。
現時点でのラヴクラフト映像化で最も成功してるのは『ゾンバイオ/死霊のしたたり(この阿呆な邦題最高だ)』だと思う。
其れに匹敵する作品が遂に来た。
宇宙からのキチガイVS地球代表キチガイ(ニコラス・ケイジ)の人知を超えたドボンクラ人類邪神頂上決戦。
『ファウンド,』『サマーオブ84』等の80年代のホラー・スプラッター映画ブームの回帰や再現、文化や様式美を今の技術でハイクオリティにまた作る、近過去レトロ、懐古主義的な映画がブームになりつつあり其れと同調するかの様に『遊星からの物体X』に代表されるホラースプラッターSF映画懐古主義的な映画も之からどんどん作られるのではないでしょうか。
本作はその嚆矢とも言える作品。
物体X化するのはイヌでなくアルパカ。
そもそも『遊星からの物体X』やその原作が『狂気の山脈』=クトゥルフ神話に影響を受けてる。
脚本が完成しながら制作が止まってるデルトロ監督の『狂気の山脈』も実現して欲しいです。
それから日本配信も決まったHBOドラマ、JJエイブラムス✖️ジョーダンピール『ラヴクラフトカントリー』などクトゥルフ神話界隈が之からどんどん盛り上がって行きそうで嬉しいです。
ブタブタ

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