台湾ニューシネマつまり光陰的故事より早い時期に作られた2本のインディペンデント映画が発掘された。個人的に今年1のやばい映画二本だった。しかも面白い。しかもあの「黒い太陽731」のムートンフェイが監督だっていうからもっとやばい。
本作は賭博漬けの父の借金返済のために働く少年の物話。紹介されたウッドリンさんが山形にも来ていたのでこの二本の上映機会を増やして欲しいと伝えたのでイメフォでまた上映して欲しい、、、

トークメモ2019.9.18

「山」「言えなかったよ」なぜ二本を流したか。リチャードチェンヤオチーが作った山。3人いてハンサムな男がファンヨンソン、カップルのファンフェイロンとムートンフェイ。全員美大の生徒。モーは将来映画監督になりたい。60年代の台湾は戒厳令のもとにあったので会社に入らなければ作れない情勢にあった。山に行くことは現実逃避。監督はポップソングのカリフォルニアドリームに夢や希望を詰め込もうとした。ムーはその後２つの映画を撮って、60年代の後半に「言えなかったよ」と「トラックの終わり」を撮っている。これらの2作品については全く知られていなかった。この作品についてる新聞記事もほぼなくて、上映禁止にされていたのが理由である。台湾社会の保守性を批判しているのと大きな理由である。フェイロンが脚本の手助けをしている。ムートンフェイが制作会社に所属せずにインディペンデントで撮った。台湾の映画アーカイブに保存されている。子供の状況を描くというのは登場相当珍しい。ヨンソンはこの作品の美術を担当していた。12リール中11リールしかなかった。ヨンソンとフェイロンに聞くとラストの中学のシーンはあとから誰かが付け足したのではないかとのこと。また調べると教育省が方針を変えていたので中学に行くと未来が明るいよという教育省の意図もあった。グーグルでムートンフェイを調べると中国史上最もアブノーマルな映画を作る監督だと言う。香港ではB級映画を沢山つくった。
トリュフォーの大人はわかってくれないの終わり方に似てて、音楽はヒッチコック、子供の走り回ってるのはベルイマンを想起させる。監督が若い頃アート映画を沢山観ていた。プリントを映写技師から見せてもらって翌日返すというのをよくやっていた。ネオリアリズモを観られる、当時みる状況はあったのか？ほとんど見られなかったが記事とかそういうもので知っていた。60年代多く入ってきた頃ハリウッドとかよりジャパニーズの影響が強い。ヨーロッパ映画を見たいならポルノ映画館に行かないと見れなかった。セクシーなタイトルが付けられていた。日曜日の散歩者を作られたとき、このプログラムのきっかけになった。ヌーベルバーグとかアメリカのアンダーグラウンドとか知識として知っていった。アバンギャンドとは主流に対しての反抗勢力。

• #2019〜