mingoさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(3077)
ドラマ(0)

わたしはヌジューム、10歳で離婚した(2014年製作の映画)

4.0

児童婚という日本では聞き慣れないテーマに映画産業のないイエメンにおいてイエメン人の監督がイエメンを舞台に製作した初の劇映画。親に無理やり結婚させられた10歳の少女が裁判所に離婚を訴えるところから物語は>>続きを読む

私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

4.0

「存在のない子供たち」でバズったラバキー監督の長編2作目。「銃や火」の代わりに「花と祈り」を持ってして戦う心の強い女性たちを描いた反戦映画。ミュージカルタッチ鬱陶しいななんて観てたが気づけば女性陣の揺>>続きを読む

嘆くな!(1970年製作の映画)

3.7

モスクワでダネリア一気に有名になったね。モスクワだけ段違いでオールタイムベストだし今日からヴェーラで1週間やるので多くの人に入って欲しい、、、そんな本作は地方で医者をしている主人公が出会う様々な人々の>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.9

意図された水平垂直、徹底されたシンメトリー、映画におけるデザイン、心地良いほどの建築美が物語と絡み合いながら繊細に織りなす。建築と小津安二郎を愛するものなら心動かされるはず。モダニズム建築の宝庫として>>続きを読む

銃か、落書きか(2016年製作の映画)

3.7

現地のサハラーウィと連携しながら撮影を極秘で敢行し、西サハラのモロッコ占領地の実態を伝える希少なドキュメンタリー。52分なので情報量を整理するだけで終わるがジャーナリストの解説もありだいぶ助けられた。>>続きを読む

田園詩(1976年製作の映画)

3.7

グルジア映画と言えばイオセリアーニ!
表題通り、田舎でリハーサル合宿をする四重奏団と宿泊先の家族や村人たちとの交流を田園風景と共に綴った詩的な一本。水路をシャベルで塞いで別の水路に切り替えるじいさんが
>>続きを読む

少年スサ(2010年製作の映画)

4.0

家族のために貧しいスラム街でウォッカの密売を手伝うある一人の少年の日々を描いた本作だが淡々と魅せるシンプルな演出はグルジア版ダルデンヌ兄弟。上納金を不良少年たちに毎度きちんと納め、帰ってきた父親に希望>>続きを読む

ルカじいさんと苗木(1973年製作の映画)

4.2

RPG要素強めルカじいさん毎度旅先で自己紹介するの最高だし今日は宿に泊まろう!と意気込むも満室だと宿泊を拒否されるのが可愛い「DQモンスターズイルとルカの不思議なふしぎな鍵」を思い出さずにはいられない>>続きを読む

白い豹の影(1984年製作の映画)

4.0

冒頭の命綱なし絶壁登山に惹きつけられ、僻地ドキュメントを連想させるこれ映画なの?感が凄い。すべての自然スケールがどうかしてる。遊牧民国家なので高速で動く生き物を追う撮影尋常じゃないし本物の雪なだれにの>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

4.2

「静謐」という言葉が相応しい、85年ロカルノ金豹賞。これを傑作以外に捉えることが不可避。舞台は広大なアルプスの人々から隔絶された土地で、自給自足の生活を送る4人家族が焚火を囲み楽しい時間を過ごす。聾唖>>続きを読む

台風騒動記(1956年製作の映画)

3.9

海辺の町が巨大台風の直撃を受け町長や議長たちは無事だった小学校をわざと取り壊し、台風の被害だと国から一千万円の補助金を受け取ろうと画策する山本薩夫らしい風刺喜劇。原発事故を含め災害が多発している中危機>>続きを読む

にせ刑事(1967年製作の映画)

3.5

社会派のイメージが強い山本薩夫が肩の力を抜いてつくったポリスコメディ。ケタのはずれた正義感に本物以上の面魂!冒頭の考えるよりも先に手が出る始末には 「リチャードジュエル」も真っ青だヨ!懲戒免職になった>>続きを読む

銀心中(1956年製作の映画)

4.1

水平からズレたカメラアングルは心の歪みか、降り積もる雪と相乗効果をうむ素晴らしい演出の数々、新藤兼人監督作で一番好きかもしれない本作しろがねしんじゅう。というのも影響下にはあまりないかもしれないが助監>>続きを読む

わんぱく天使(1963年製作の映画)

3.9

近年再評価高まってる(のか?)久松静児と菊島同様に井手俊郎の脚本に間違いはない。育児に振りまわされる若夫婦の姿を周囲の人々の家庭事情も交えて描いた普通のホームドラマだが名役者フランキー堺三木のり平伴淳>>続きを読む

お姉さんといっしょ(1957年製作の映画)

3.9

謎にベネチア映画祭児童部門でグランプリをとってる中編で、まさに昔ながら三丁目の夕日を代弁したような懐かしさに溢れた一本。お姉ちゃんが買い物に出かけている間に主人公の悪戯っ子タッちゃんは時計の針を3時に>>続きを読む

銀座の女(1955年製作の映画)

3.7

吉村コンプ目指してんのか私は。成瀬巳喜男の「流れる」まんまな一本。宝くじ狂いの藤間紫が愛くるしい。銀座感が意外に少なかったのが残念だし後半ホームズ役の警察署長の殿山泰司とワトソン役の部下の刑事阿部徹の>>続きを読む

甘い秘密(1971年製作の映画)

3.9

71年の映画に思えない。ヌーベルバーグ的時間が流れ、着物に鼻を擦り付け全力で匂いを嗅ぐ小沢栄太郎の悶え方が最高に笑える、その後の美しい佐藤友美とエロおやじ小沢栄太郎の熱いキスは謎の高揚感があるうえファ>>続きを読む

女の坂(1960年製作の映画)

3.9

夜の女たちシリーズ良い加減飽きてきたけど吉村先生監督作だから許せるしもっと観たい。パンツルックでオート三輪を颯爽と運転する現代っ子岡田茉莉子のかわるがわる衣装はヘップバーンみたいで可愛すぎ、マリコファ>>続きを読む

アカマタの歌 海南小記序説/西表島・古見(1973年製作の映画)

3.8

一切取材と研究が拒否されてきた西表島古見村の豊年祭を映像に収めた(ある意味)限界ドキュメント。「アカマタを撮ったら殺す」と拒まれつつもエネルギーの源を探るべく村の家族の生活を切り取ることに挑む。「記念>>続きを読む

どこへ出しても恥かしい人(2019年製作の映画)

3.8

戦メリで坂本龍一が演じたヨノイ大尉役をやるはずだったが秋田訛りを直せと言われたため役を断ったことで知られる友川カズキの競輪ドキュメント、いや人生ドキュメント!映画が良いのではなく(新宿を徘徊するカット>>続きを読む

御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判(1974年製作の映画)

3.7

ついに御用牙見終わってしまった、勝新て意外とチビデブじゃんなんて思ってごめんなさい、、、冒頭の棍棒バチバチぶっ叩くチントレ、宙吊りぐるぐる突き刺し拷問は安定でにんまり楽しませてもらったが前作の三隅や増>>続きを読む

奇跡の女(1982年製作の映画)

4.1

いわずもがなフィリピン映画史上一傑作(一般的に)と言っても良い。メンドーサやラブディアスが出てくる理由は第二黄金期時代の作品を追うだけで皆目見当しかつかない。カトリックの国フィリピンだけあって信仰とは>>続きを読む

マニラ・バイ・ナイト(1980年製作の映画)

3.9

マニラに訪れたことがある人ならこの映画の魅力に取り憑かれること必至。大都会の片隅で生きる人々の群像を赤裸々に描いたフィリピン映画界の神イシュマエルベルナール監督作。12年ほど前にもなるがセブ島でダイビ>>続きを読む

勝手にしやがれ(1959年製作の映画)

4.0

ヌーベルバーグの記念碑的作品なことももちろんだがいくつかのレビューで59年は世界だけでなく邦画にとっても記念の年であると以前述べたように、のちの歴史に影響しか及ばさない数々の傑作が誕生した。個人的には>>続きを読む

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.0

難解な映画だという意見も散見するがアランロブグリエが書いた黒澤明の「羅生門」である。同じ構造をとりつつ既成概念を破壊したアランレネによる「勝手にしやがれ」同様エポックメイキング的1本。大切なのは真相よ>>続きを読む

鬼の棲む館(1969年製作の映画)

4.1

谷崎潤一郎の戯曲「無明と愛染」を三隅研次と大映美術で映像化。76分という短さながら人間のドロドロが濃縮され狂ったように面白い!先日観た三隅の「舞妓と暗殺者」を思い出すが静謐さに潜む穏やかな暴力性が発揮>>続きを読む

ルイズ その旅立ち(1998年製作の映画)

3.7

関東大震災の混乱のなかで憲兵に殺された大杉栄と伊藤野枝を両親に持つ市民運動家伊藤ルイの生涯を描いたドキュメンタリー。本作はルイさんの女性ながらも強く凛とした姿を軽やかに描き、日本近代史の汚点とも言われ>>続きを読む

ノンちゃん雲に乗る(1955年製作の映画)

3.8

レア映画「殿様ホテル」の倉田文人監督作であり天才バイオリニストであった(絶世の美人へと変貌を遂げる)幼き鰐淵晴子の主演作で知られる。鰐淵晴子のお人形さと死角のなさ子役の頃から凄すぎ美しすぎ。映画の中の>>続きを読む

インシアン(1976年製作の映画)

4.0

全く期待しないで観たら本特集で一二を争う傑作だった。おかんとできてるヤリチンヤクザことダドが娘のインシアンをクズアフロ彼氏からぶんどって犯すことで展開する物語なのだが、インシアンの救われさに感情移入し>>続きを読む

まことの母(1939年製作の映画)

3.8

現存する最古のフィリピン映画。
マグダレーナは恋人がいながら過ちにより別の男の子供を出産してしまい、子供を別の貧しい女性に預け、それを隠しながら生活をおくる。感情が発露するシーンはだいたいミュージカル
>>続きを読む

樹の詩(2018年製作の映画)

2.5

キルギス映画の「現在」として存在するだけのミュージカル映画。近年のインドなどのアジア映画に触発されたかのような紋切り型のアメリカナイズド映画。映画後の細かいキルギス映画の歴史の説明スライドが良かった、

バッチ’81(1982年製作の映画)

4.0

フィリピン映画はクセが強い。しかし面白い。カルト的要素を持ちつつ音楽展開などファスビンダーやキューブリックを想起させる。イシュマエルベルナールやリノブロッカには及ばないまでも電気ショックの質問シーンに>>続きを読む

カルナル: 愛の不条理(1984年製作の映画)

3.8

「ホセリサール」のアバヤ監督の初期作。舞台は1930年代、主人公ナルシンはプリンという娘と結婚し田舎の村に帰ってくる、不仲の親父と聾唖の召使マリオ2人がプリンに迫る不穏な空気。ついに父親がプリンを犯そ>>続きを読む

ノリ・メ・タンヘレ(1961年製作の映画)

3.6

フィリピンでは知らない人は居ないホセリサールの国民的文学の映画化であり、60年代フィリピン映画の代表作。3時間という大作なので印象としてはキレのない黒澤明。また、乗ってる船に1人は隠れて片方は海に飛び>>続きを読む

御用牙(1972年製作の映画)

3.9

鋭い啖呵と、うなる剛腕。イチモツを棒で叩いたり米俵に突っ込んだりと悪女を取り調べと称し犯すために鍛えまくる庶民の味方で絶倫マンことかみそり半蔵、英題がHANZO THE RAZORめちゃくちゃかっこい>>続きを読む

海ッ子山ッ子(1959年製作の映画)

3.8

海を切り裂くワンちゃんテツがでら可愛い!もれなく鳩さんもポッポーっ!
伊豆半島の小さな町を舞台に磯っ子(泣き虫のゴリラくん)と山っこ(クセが悪い鳩を抱える京助くん)の両集落の因襲的な対立を少年たちの友
>>続きを読む

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