mingoさんの映画レビュー・感想・評価

mingo

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デザイナー。
紙のデザインしてるか映画観てるか旅行してるか寝てる。
邦画、洋画、旧作、新作なんでも観まくる。名画も新作も映画館でしか観ない派代表。年間400本

星4.0 心に残る
星4.1 傑作
星4.2お気に入り
星4.3〜超絶傑作

映画関係のグラフィックもライター的お仕事も◎
utsumingosu@gmail.com

映画(2384)
ドラマ(0)

世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとしてめちゃくちゃ面白い。出っ歯の映画よりこういう映画が大きな映画館で長くかかってほしいと心底思った。
中国という土地柄のため仕事のため家族のため公私ともにひったすらにゴッホの絵を複製
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拳銃を売る男(1953年製作の映画)

4.0

真夜中の波止場。松竹で日本公開あり。亡命最初の映画。ハリウッドにて緑色の髪の少年でデビュー。1951年に3本、M、ジョンバリューモアジュニアの大いなる夜を撮る、不審者。不審者大ヒットで注目される。ジョ>>続きを読む

トイレット部長(1961年製作の映画)

4.0

とりいかずよしのギャグ漫画「トイレット博士」を想像したが、これは非常に面白い和製コメディの傑作であった。
ニュートンが地球の引力を発見したのもトイレの中らしく、トイレをテーマに国鉄勤務の池部良が国鉄の
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夕陽に赤い俺の顔(1961年製作の映画)

3.7

寺山修司と篠田正浩の相性グンバツすぎる。なんていうか意外性が良い方向に言ってるのか悪い方向に言ってるのかすらわからない。コメディーの癖にアクション劇だし川津祐介と岩下志麻の引き締まった顔がやたら脳裏に>>続きを読む

恋の羊が海いっぱい(1961年製作の映画)

3.7

助監に東陽一、衣装に森英恵と豪華な布陣に黒木がミュージカル風に撮った羊毛宣伝PR映画。日本の映画史の中でも圧倒的な異色作。仕立て屋さんのお針子さんの早口の台詞のシーンは市川崑の映画を真似したそうだが、>>続きを読む

男ありて(1955年製作の映画)

4.0

菊島隆三脚本は外れない。
「白い崖」の面白さたまに思い出すくらいには印象深い。黒澤明の台詞とか考えたのは菊島説。
冒頭のトイレの中で作戦を考えているくだり、ヒーローの登場シーンと同じでめちゃカッコいい
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コンクリート・ジャングル(1960年製作の映画)

3.9

コンクリートジャングル。イギリス時代の6作品目。
1909年ウィスコンシン生まれ裕福。演劇で知られるようになる。自分の下地をつくる。ソビエトでブレヒト、ハンスアースラーなどに会う。MGMで映画を撮るデ
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殿さま弥次喜多(1960年製作の映画)

3.9

全盛期の錦之助は雷蔵さえ凌駕する熱演の素晴らしさでそれだけで傑作認定したいところではある。
八代将軍の候補に選ばれた中村錦之助と中村賀津雄は退屈な殿さまはご勘弁と逃げ出し江戸に向かうのだが、美空ひばり
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実録ジプシー・ローズ(1974年製作の映画)

3.8

助監督に長谷川和彦。全盛期の西村昭五郎は過ぎたものの、まだまだ映画を量産する度量は感じられる。日本のモンローと呼ばれ戦後を代表するストリッパー、ジプシーローズの伝記映画。主演ひろみ麻耶は割と大根なのに>>続きを読む

特捜班5号(1960年製作の映画)

3.7

野村孝初監督作だがそんなに出来は悪くなかったように思うが、短いから仕方がないが展開が早すぎた。ただ悪の化身みたいな顔の二本柳寛が観れただけで満足。冒頭に銀行強盗が行われたかと思ったら、犯人を乗せた車が>>続きを読む

殺人と拳銃(1958年製作の映画)

3.4

小杉勇「地獄の波止場」の脚本の浅野辰雄監督作。ジャジーな音楽で岡本喜八みたいなジャンプカットで繋ぐテンポは気持ちよかったが、セミドキュメンタリーなのか起承転結の物語でいくのかハッキリしないため中途半端>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.4

肝心の出発まで長いし出発後はたしかにハラハラドキドキ面白いが、面白いだけであんまり刺さらなかった。フリードキンあんまりセンスなくないか。単純に好みの問題て言われたらそこまでなんだけど決定的なカットもな>>続きを読む

現像液(1968年製作の映画)

4.0

ショットの強度の素晴らしさとエポックメイキング的映像だったのは決定的。
以下トークショーメモ。
レイナルのトゥワイスと同じポラロイド写真のような映画。無意識が映画を作る。なにかが集中し何かが動く。
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女は夜化粧する(1961年製作の映画)

3.6

井上梅次だしタイトルいかしてるしキャストも最高だから面白いはず!と思って観るがそんなにしっくり来ない、、、森雅之だから許されるみたいなとこあるし本来ならイケてる川口浩もきもいしお富士さんズタボロに言わ>>続きを読む

左ききの狙撃者 東京湾(1962年製作の映画)

4.3

まずオープニングの、屋上に人が配置されたカットを繋いで魅せるカメラワークに痺れた。その後もダッシン「裸の街」を彷彿とさせるセミドキュメンタリーな絵作りに芥川也寸志の音楽がマッチ、役者が雑踏の中に自然に>>続きを読む

黒い傷あとのブルース(1961年製作の映画)

3.3

吉永小百合と小林旭主演の日活版の野村孝verの方が観たいが、新東宝が倒産した61年に草分け的会社として派生した幻の映画会社大宝作品。6本しか撮られていないがそのうちの一本。都合の良すぎる展開に個人的に>>続きを読む

千曲川絶唱(1967年製作の映画)

4.1

「赤い天使」の若尾文子に匹敵する星由里子の看護婦綺麗すぎだし北大路欣也の儚き演技が炸裂する。
星由里子が故郷に帰る列車と、それを追いかける北大路欣也のトラックを同じフレームに収めるショットがあまりに凄
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地中海(1963年製作の映画)

3.5

ダニエルポレは日本だと知られていないがゴダールも超絶好きだったくらいには映画史では重要な作家らしく多くの批評家たちからも高い評価を得ている。説明を引用すると、遺跡や廃墟や事物が、現代的な日常の瞬間を想>>続きを読む

ランゲン(2012年製作の映画)

4.0

2012年カンヌ監督週間国際映画批評家連盟賞の本作、なかなかの傑作。「ランゲン」とは「聞き古された流行歌」の意味。
パリに住む黒人でキリスト教徒のドルシィは美しいマグレブ人女性サブリナとの結婚を願って
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地方記者(1962年製作の映画)

3.9

東北はいわき市の小さな新聞社支局で、地元密着型の記事創りに頑張る古参記者フランキー堺と新任記者夏木陽介の活躍を、東北の土着性溢れる人情味の中にユーモラスに描いた丸山誠司の力量が存分に発揮された秀作。>>続きを読む

三匹の牝蜂(1970年製作の映画)

3.7

掛札と中島コンビらしいドタバタ脚本に、渡瀬恒彦と大原麗子を筆頭に若き和田アキ子やピーターなどのキャラクターたちが奏でる大阪物語に舌鼓を打つ。話はつまんなくても1970年の大阪万博を使ったロケ撮影に3人>>続きを読む

英語に弱い男 東は東西は西(1962年製作の映画)

3.8

64年の東京オリンピック2年前に作られた本作だが構えることなく見れる軽妙なコメディに仕上がっており、2年後に迫った今にこそ見られるべき良作なのかもしれない。
小沢昭一は老舗の「江戸ッ子寿司」をかまえる
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警察官(1957年製作の映画)

3.5

ノワールものとしては面白い云々の前に若手の大物俳優たちが共演している点では貴重な作品。丹波哲郎ときたら52年鈴木英夫「殺人容疑者」が想起されるが、警官の電話シーンや集結場面などドキュメンタリータッチは>>続きを読む

裏切りの暗黒街(1968年製作の映画)

2.9

鶴田浩二の無駄遣い半端ない。グダグダ長いし降旗康男センスなさすぎ。画面の締まりもない。なんで制作人生長いのか謎。健さんという役者に助けられてた部分は計り知れない。ケンサンダースの黄緑ピンクオレンジの蛍>>続きを読む

月は地球を廻ってる(1959年製作の映画)

3.3

拳銃0号に引き続き南風夕子でてるの笑った。中島そのみのフラフープソングが良いくらいで春原政久っぽい演出の良くないつまらなさが出てる気がした。コメディには定評があるがこれは面白くない。いやむしろフラフー>>続きを読む

拳銃0号(1959年製作の映画)

3.4

事件記者シリーズへと続く山崎徳次郎監督による一つの拳銃を巡る数奇な運命物語。三保敬太郎のモダンジャズに松橋梅夫の撮影がノワールらしさを上乗せしている。当時の新橋、御茶ノ水、後楽園など池袋行きの丸ノ内線>>続きを読む

無頼無法の徒 さぶ(1964年製作の映画)

4.2

ドストエフスキー罪と罰さながらの圧倒的傑作。監督の野村孝は黒澤明の助監督をやってた器だけあってクソほど面白い作品に仕上がっている。
本来なら2枚目刑事などの役柄が多い長門裕之がまさかのヘタレさぶ役。し
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ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.0

バチカンをブチ切れさせた問題作。ハレルヤを聴くともうこの映画しか思い出せないくらいにはオープニングの爆音コーラス最高だし強烈。皆殺しの天使の方が後に作られてるだけあって現代美術としてビルドアップされて>>続きを読む

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.0

男女20人が晩餐を終え客間でくつろいでいたが誰も帰ろうとしない。気づけば帰り方を忘れ、水道管を叩き割って水を飲む始末。あまりにも映画内の道徳と倫理が崩壊しているため俺は何を観ているのかわからなくなった>>続きを読む

彗星まち(1995年製作の映画)

4.1

アテネがここまで混むことも異常なくらい人がごった返してた。。神代辰巳遺作で助監督として参加しているだけあって神代の影響が存分に観れるいまおかしんじの長編デビュー作にして、当時の時代背景(阪神大震災やオ>>続きを読む

アスファルト・ジャングル(1950年製作の映画)

4.2

言わずもがな全員悪い奴ら!ヒューストンの傑作サスペンス。
オーシャンズシリーズやベイビードライバーなどチームを組んで逃亡するケイパー映画の原点的見方もできる本作だがその後の歴史に多大な影響を与えたのは
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痴漢電車 弁天のお尻(1998年製作の映画)

3.9

別タイトル「デメキング」。
こちらも鈴木卓爾主演に迎え、ピカチュウ変態仮面に扮した若き川瀬陽太、応援に堀禎一までいる初期リビドー感じる傑作。
大怪獣が出てくるピンク映画は斬新すぎて面食らったが、違和感
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芸者学校(1964年製作の映画)

3.6

オープニングの少し濁った赤青黄色緑4色で文字をデザインするのに痺れた。芸者はあんまり関係なくて木村恵吾らしい後期の親子物語。この映画で泣ける人は心の底から家族想いのステキな人なんだと思う。木村恵吾の映>>続きを読む

月蒼くして(1953年製作の映画)

3.8

プレミンジャー作品だけやたら多いからハスミンお気に監督なのかしら。オープニングもしかしたらソールバスデザインかもしれん洒脱だった!テンポはそこまで良くないし少しビターすぎるテーマなだけに50.60歳く>>続きを読む

拾った女(1953年製作の映画)

4.5

サミュエルフラーの最高傑作。
今回の蓮實重彦特集以前観てたのも合わせると20本ほどしか観てないが本作が1番面白かった。マイクロフィルムの秘密を描かないあたり「キッスで殺せ!」的であり、スリをテーマにし
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しろばんば(1962年製作の映画)

4.0

ラストの小僧たちフルチン全力ダッシュは間違いなく心踊るしもっとお茶の間に届くべきである。清水宏とはまた少し趣が違った青春映画の名手滝沢英輔がおおくりする井上靖原作の傑作。
渡辺美佐子と芦川いづみはセッ
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