mingoさんの映画レビュー・感想・評価

mingo

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デザイナー。
名画は劇場で派。

映画関係のグラフィックも◎
utsumingosu@gmail.com

2017年上半期

タレンタイム
はなればなれに(リマスター版)
ナイスガイズ
人生フルーツ
スウィート17モンスター
雨の日は会えない〜
20センチュリーウーマン
パーソナルショッパー
コクソン
はじまりへの旅

下半期
パターソン
泳ぎすぎた夜
グッドタイム
ノクターナル

(1953年製作の映画)

4.0

高峰秀子最強アイドル映画にして、豊田四郎の傑作で間違いない。きめ細やかな美肌、ふくよかな胸元、若く瑞々しい。眼福以外の何者でもない。これを見て高峰秀子嫌いって言う人いたら何なら良いの?って感じです。>>続きを読む

満員電車(1957年製作の映画)

3.7

大映女優祭田宮祭りと言っても過言ではないので、最初にちょびっと出てくる田宮二郎嬉しかったなぁ。痛烈な社会風刺コメディであり、高学歴就職難を先取った市川崑の「遊び」が満載すぎる意欲作。タイトルの満員電車>>続きを読む

悲しみは女だけに(1958年製作の映画)

3.9

脚本家としての新藤兼人は信頼できるが監督としては個人的にイマイチだが、これはなかなか密度が凄い。「At the terrceにて」しかり室内劇で自分のエゴをぶっつけあって家族が衝突するのって観てて楽し>>続きを読む

夜行列車(1959年製作の映画)

4.3

オールタイムベスト群に名を挙げるべき、列車という密室で繰り広げられる恋愛とミステリーが入り乱れるグランドホテル形式の傑作。ポーランド映画祭2017オープニング作品。スコリモフスキ監督本人がひと笑いとっ>>続きを読む

僕はラスト・カウボーイ(2009年製作の映画)

4.1

ラストマンスタンディング!!は?名曲揃いの音楽映画としても楽しめるし、青春映画における演出がめちゃめちゃ良い。放題ダサいから期待値低かったけどほんと傑作じゃん!
カウリスマキ、フィンランドや北欧の空気
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.0

三宅唱の初期衝動。監督、脚本、撮影、編集を一人で行い、わずか5人のスタッフで2010年に手がけた初長編作品。これは凄い傑作だ。
Vシネ時代の黒沢清を彷彿とさせる空気感を纏い、長回しは相米慎二を想起させ
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長浜(2016年製作の映画)

3.8

浜辺という限定された場所で石橋静河がひとりたたずみ、ゆらめく。身体の流動性と垣間見える芯の強さの対比が心地良い。祈りのような踊りは観るものの感覚も研ぎ澄ましていく。おもしろい

八月八日(2016年製作の映画)

3.8

匿名性をまとった石橋静河の生身の身体の息づかいがそっとひそやかに始まるのだが、エロスや情感がこみ上げてくるわけでもなく、ただただ魅入ってしまう。これはもう三宅唱の手中だ、、
長編が観たくなる、

密使と番人(2017年製作の映画)

3.9

②2017.11.24 TAMA映画フォーラムにて。5ヶ月ぶりに再度鑑賞。1回目より良かったぞ!なかなか良い!何年経っても変わらない自然の良さと、人が重ねた年月を感じるシワ、巨匠が撮る映画みたいだ。「>>続きを読む

男の銘柄(1961年製作の映画)

3.8

まず柳原良平のオープニングアニメが可愛い本作だが、弓削太郎の初期作として大人が楽しめる浮気快作になっている。何より筑波久子のぶっこわれ具合も楽しい!(その後渡米して結婚してパニック映画「ピラニア」のプ>>続きを読む

B・G物語 易入門(1962年製作の映画)

3.7

BGたちが易を頼りに田宮演じるイケメン課長に猛アタックのラブコメ映画。テンポはそこそこ良いんだけど、先が読める展開になんだかなぁと思いつつ、まさかのラストの落ちはうまく騙された。流石は大映お気楽プログ>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

3.0

大牟田舞台にもかかわらず、車のナンバーが「多摩」と「袖ヶ浦」になっててめちゃ萎えした。編集は誰も気づいてないのかな、
ただ小道具しかりきちんと設計しながら作られてるのが垣間見えるのを考えると小林監督っ
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婦系図(おんなけいず)(1942年製作の映画)

4.2

山田五十鈴特集でたぶん「昨日消えた男」との二本立てがぶっちぎって1番面白いプログラムだったはず…
三隅verのが有名な本作だが、絶対マキノverの方が映画としては良いよね。前者観てないけど、、、線香花
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昨日消えた男(1941年製作の映画)

4.3

山田五十鈴のあかんべーが死ぬほど可愛く、全出演作品上ぶっちぎって1番可愛い映画である(言い切る!)。そんな彼女と長谷川一夫の軽妙な言葉のキャッチボールがもうとにかく最高であり、人間模様と殺人事件が織り>>続きを読む

國士無双(1932年製作の映画)

4.0

湯浅ジョウイチさんのギター演奏がウルトラ良かった。サイレント時代の日本の喜劇映画の代表作とされるとwikiにはあるがフィルセン所蔵のためレア作品と化してる、、、当時14歳の山田五十鈴はただただ眼福、あ>>続きを読む

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.9

溝口健二の最高傑作と称される本作だが、たしかに溝口のカメラワークそのものが女の悲しみと美しさを内包するセンス鋭すぎる、
山田五十鈴がラストガン泣きで終わるのだが、女の宿命みたいなものを強烈に訴えかけ、
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浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.9

浅草育ちの下町っ子溝口健二がおおくりする全編大阪弁による、憧れと人情風情が詰まった戦後トーキーの重要作。また本作から組んだ依田義賢が脚本。個人的な感情を発露とした悲劇に耐え強く生きていく女性を描く溝口>>続きを読む

海の沈黙(1947年製作の映画)

4.2

最終日に駆け込んだぞ!これは凄い。47年に作られたとか正気か?50年代後期のヌーベルバーグ傑作陣より遥か10年も前にこんな映画が撮られていたとは。しかも長編デビューでこの出来とは。語りたくない映画だし>>続きを読む

囁く死美人(1963年製作の映画)

4.0

ツッコミどころは多少あれど、なんて上質なサスペンスホラー!!ヴェーラのプログラムの組み方まじですげえ。毎度どこかしら共通点持ってくるんだけど、今回は「ふじこ」ていう主要登場人物が一緒。「可愛いめんどり>>続きを読む

西城家の饗宴(1951年製作の映画)

4.0

これは丁寧に観ると鈴木英夫の映画術が満載だ。傑作ではないが、良き古き家族像を描いた50年代における「海街diary」だよこりゃ。
逗子は実家近いから今でもたまに行くけど、駅前の雰囲気は当時からあってほ
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.0

フィルメックス前に観る作品じゃなかった、先日ギンレイで矢野顕子ドキュメンタリー観たから観なきゃなということで教授の私生活を覗き見した。
まず朝食のフルーツのバナナを丁寧にゆっくり一噛み一噛み、もきゅも
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夕暮れのとき(1957年製作の映画)

3.8

「夜の大捜査線」のシリファント脚本、ターナー全盛期から少しあとに作られただけあって、キレはいまいちながらも、唐突に過去の演出がはいったりするのめちゃうま委員会。「卒業」「エレファントマン」でのヒロイン>>続きを読む

ファンさん(2017年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーっていうのは想田監督も言ってるように「観察」なのだよアガサくん、と言わんばかりの例に漏れず長回し、フィックスの構図がお手本のようなワンビンの新作。
夜な夜な魚獲りに勤しむ男たちの長回し
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ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)

3.7

シンプルに面白い!少女漫画の主人公が成長と共に、人としてもコドモからオトナになってくようなストーリーと、主演のアナスタシアが可愛くてずっと観ていられる。て原作おフランスの漫画なのだね。シンプルイズベス>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

みんな面白かった!て言ってるんだけど!たしかに面白かったとは思うけど、そんなにかな〜
ツッコミどころけっこうあったとは思うけど、今って「流行り」てないんだなと思わされた。面白いものは面白い、つまらない
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息を殺して(2014年製作の映画)

4.1

息を殺して観た。
先日のマニヴェル監督との共作「泳ぎすぎた夜」のテイストとも違う五十嵐耕平芸大卒制の傑作にして出世作。もはや犬映画の名手といっても過言ではない。
舞台はほぼワンシチュエーション、ゴミ処
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満月の夜(1984年製作の映画)

4.0

ありゃ、クリップし忘れ、、
パスカルオジェと言ったらこちらもぜひ。オジェのセンスがひかる美術も素晴らしい。

北の橋(1981年製作の映画)

4.1

パリの街をさまよう二人の女が次々と奇妙な出来事に遭遇していくサスペンスファンタジーの傑作であり、リヴェットのすべてを内包しているといっても過言ではない大好きすぎる一本。バチスト役のパスカルオジェの才能>>続きを読む

とんぼの眼(2017年製作の映画)

3.0

現代美術家が映画で表現するアートだった。一昨年くらいから中国では監視カメラ映像がネットで閲覧出来るようになったようで、全編監視カメラ映像をコラージュして作った本作だが、youtubeとかでよく観る衝撃>>続きを読む

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

3.9

黒沢清と篠崎誠が揃えば、そうです、「恐怖の映画史」がここで繰り広げられるとは思わなんだ。僕はこれ観てますよ!と言わんばかりのシネフィル自慢笑う。ただの映画少年じゃないか、オールタイムベスト「過去を逃れ>>続きを読む

夜の診察室(1971年製作の映画)

3.3

帯盛の大映最後の作品なのか、
71年の作品にしてはセックスレスに悩む主婦など題材が今でも通じる内容。オープニングで切り抜かれた唇がSEXSEX連呼しすぎで間違いなく家族では見れない松坂慶子初主演峰岸徹
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SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。 2017デジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

4.0

先週仕事終わりに連日ピアノ演奏付きのギンレイホール通ってたのだけど、矢野顕子ぱねえ。心も身体も持ってかれた。全曲一発録りのサイコウーマン、プロ中のプロ、歌いきったときには矢野顕子と同じようにI got>>続きを読む

泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

4.2

だめだ、良すぎの好きすぎで今日の夜は泳ぎます。今年みた新作邦画で1番心に刺さった。曖昧な子供という存在の魅力もしかり、眼差しと距離が奇跡に近い。ファーストカット、窓の外の降ってる雪撮ってるだけなのにす>>続きを読む

ジョニーは行方不明(2017年製作の映画)

3.7

全編に渡って完全に侯孝賢でしかない本作だが、現代の煌びやかなネオンや、街の造形物、高速道路、良き古き90年代侯孝賢すぎた。ノスタルジックな80年代より「憂鬱な楽園」とかその辺あたりの最も絵作りが好きな>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.1

寸分の隙もなく完璧に作り込まれた画に漲る緊張感に窒息死。不穏で挑発的なムードがたまらない、なんてセンシャスな傑作映画!!
一番最初の見所はなんといってもオープニングクレジット、トムの貫かれたエレガント
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