カク

辰巳のカクのレビュー・感想・評価

辰巳(2023年製作の映画)
2.7
物語が冒頭から最後までそんなに進まない。起承転結の起がやたら長い印象。
俳優部に必要以上にカッコイイを表現させてしまって、手持ち感やロケ地の雰囲気はノンフィクションなのに、セリフがセリフし過ぎてアンバランス。
俳優部も髭面多過ぎて、似通った印象。
内容としては辰巳のバックボーンが結局弟の死以外よく分からず、行動心理が監督の頭の中だけで進行してる。
アオイとの唯一の会話も、あの会話で何を感じれるのか。
暴力描写もオンパレードにしてしまうと、
一番大事な痛々しさが薄れてしまう。
好きなジャンルで期待してただけに厳し目です。
ただ、本当に力ある監督なので、プロデューサーは監督のやりたい事をやらす=監督の思考に追い付いてないだけ、、、ではなく、もっと引いた目で観客にどう届くのかを導いてあげた方が良いと思いました!
この作品は商業映画では絶対にあそこまで出来ないし、俳優部が良い意味で作品に入り込んでいる。
ロケ地は本当に抜群に素晴らしい。
カット割りも監督の誰を見せて誰を見せないのかが、凄くハッキリしてた。
カク

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