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Funny Ha Ha(原題)
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『Funny Ha Ha(原題)』に投稿された感想・評価

sonozy
3.5
マンブルコア(mumblecore="mumble(ボソボソ言う)"からの造語)と呼ばれる、低予算で監督の友人・知人らが出演し、彼らの日常や自然の会話を捉えたアマチュア的/DIY的なインディ作品。
その最初の作品と言われているアンドリュー・バジャルスキー監督作。英語版にて。

主人公は大学出て定職についてない女性マーニー(監督のルームメイトらしい)。
酔った勢いでタトゥー入れてみよっかなと寄って、彫り師に諭されて帰るオープニング。
友人アレックスの会社を訪ね、バイトで昇給頼んでクビになっちゃったと語り盛り上がる。

友人カップルのレイチェルとデイヴに誘われて食事に行くと、アレックスが最近彼女と別れたという話に。
私、アレックス好きなんだよねと言うマーニー。友人たちにもっとプッシュしないと!と押され、電話してみるものの、二人共、今ひとつ煮えきらず。

新しい職場(Excel入力作業)ではミッチェルというオタク系な男(監督本人)に好かれて食事・バスケ・チェスなど楽しんだり。

ホムパの場では、ワイアットという男とソファでだべってるうちにキスしちゃったり、帰る時に車までついてきたレイチェルの彼デイヴと車内でキスしちゃったり。いずれもその場限り。

次の仕事はアレックスの紹介で彼の叔父の哲学教授の元で図書館バイト。
紹介してくれたお礼にアレックスの会社を訪ねると、同僚から彼は昨日ユダヤ教徒の娘と結婚したよと突然聞かされ、なんじゃそれ状態。笑

マーニーの24歳の誕生日には、夜彼女が寝てる時にアレックスが話がしたいと訪ねてきて、外の階段に座ってモニョモニョ話したり・・

16mmフィルムの粗い画質、登場人物の会話もボソボソ(音質もテキトー)、ストーリーもモニョモニョ...特に何も残らない(笑)だけど何となく惹かれちゃう。そんな作品でした。
muscle
5.0
ついに見た。意味不明な喩えになるけれど、『げんしけん』の斑目と春日部さんが回転寿司を食いにいく回があるけれど、あれの実写化みたいな映画だった。

スーパーマーケットの場面で、内側にカメラがあって、引きの構図になるけれど、カメラが映らない。つまりこの場面は最低でも2テイク以上あることが示されるのだけれど、(タオ・リンが絶賛している通り)この場面の発言している人物へすぐに切り返さず、言われた側が反応を用意する時間を残し、返答を待つ顔や、相手が答えないことを悟った表情を切り取るセンスがすごい。カサヴェテスのフェイシズを見て作ったらしいけど、もっともっと純然たるラブコメの方へ。
この場面でのドレンメイヤーさんの(思わず「さん」をつけてしまうけど)驚き、傷つき、祝福しなければ!って社会的配慮のあいだを短時間で移動していることを示す演技にビビる。泣くわけでも、怒るわけでも、立ち去るでもない。「惨めな片思いの女性」の映画ではないことを宣言するかのよう。

ラストの早口で言う「Well, you know, I really think the world of you, Marnie.」。

主演のケイト・ドレンメイヤー(さん)はマサチューセッツ育ちで、リチャード・リンクレイターの『ウェイキング・ライフ』(!)でロトスコープ・アニメーションに参加し、これ以降ほぼ俳優はせず、フィルム・アーキビストとして8mmやSuper 8を検査・上映する団体の代表になっている…。すごい。もう一人のグレタ・ガーウィグに見えた、実際のドレンメイヤー(さん)は、学歴も職業も定まらないマーニー役をやりつつ、撮影当時すでに監督と同じくハーバードを卒業し、ロトスコープ制作や16mm実験映画に関わっている…。
グレタ・ガーウィグとかノア・バームバックっぽいね…と思ってたらマンブルコアの最初と言われてる作品なのか。

ストーリーとかほぼ無いに等しいし、強いて言えばマーニーの周囲の人間関係と多少のゴシップを見ていく程度なんだが、恐らく会話のリアルさとユーモアのノンシャランな感じが良くて見れた。

映画内で全く「男女のプラトニックな関係は続くのか」ということが提示されたりはしないけど、観てる側としてはそれを考えずには居られなかった。それも興味を持続させた理由かもしれない。一応詳細は伏せるとして、そういう見方をしていると、ラストはかなり凄い。

一番会話が終わってるやつ監督本人なんかい。