さー

ようこそ映画音響の世界へのさーのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
3.9
ライトセーバーを振りかぶった時の独特の唸り、甦った恐竜の身の毛もよだつ咆哮…まだ誰も聞いたことがない"音"を、一から作り上げる音響製作者たち。それはまさに「発明」。しかし、「これだ!これしかない!」という音にたどり着くまでの道のりは、気も遠くなるような根気強い調査の連続で、これまで当たり前だと感じていた映画音響というものに対し、はじめて心の底から感謝した。

同じ映画制作の裏側ドキュメンタリーである、「すばらしき映画音楽たち」とセット見がオススメ!

映画の発展には、映像技術の進歩はもちろん、同じくらい音響技術の進歩が影響しているのだと学んだ。そして、技術的な進歩を貪欲に作品へ注入する監督の熱意。今作には錚々たる面々が出演していて、インタビュー映像が流れるたびにOh…となるのだけど、彼らがいかに映画における"音"を重要視しているかを聞き、目から鱗というか耳から鱗(え?)というか、とにかくこれからの映画鑑賞が何倍も楽しくなりそうな予感しかないです。
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