ひたすら辛かった。
過去にインドで起きた事件からインスピレーションを得たというこの作品。
インドの現実を知らせるという意味ではこの映画は十分にその目的を果たしていると思う。
ジャヌーの行動について質問が上がっていたけれど、彼女の行動が意味することは観ていてわかった。ああなるだろうなぁと、ただただ辛かった。
寓話、刷り込みという言葉が出ていたんだけど、冒頭のあのシーンから始まり、ラストもあのシーンで終わるのが一番信じられなかった。
監督に直接質問したけど、全然わからんかったしな。
そのことやティーチインなどを振り返って、監督がこの現状についてどう考えているのか、という部分に関して期待したような感触が得られずにがっかりして帰ってきた。監督が悪いわけではなく、私が心を軽くしたかったのにそれが出来なかったというだけの話なんだけど。
「水の影」というタイトルを理解しきれなかったけれど、その余韻はすごい。今もあの場所にいるようだ。
#東京フィルメックス